ベーシックインカムは「怠ける」を助長する?

:) ベーシックインカムの目的は「労働からの解放・尊厳回復」とあります。AI+ロボットの時代ではベーシックインカムが欠かせない新しい「働く・報酬を得る」社会システムとなるでしょう。

 「生きるために働く」という意識を持たなくてもよい社会。介護が必要なな家族のそばにいてあげることもできるし、「子供を食べさせなければならない」切迫感に苛まれることもありません。

 富裕者でも貧者でもベーシックインカムでは平等に支払われます。富裕者は、今以上に富の分配に心を割くことでしょう。今でいうところの貧者は、居なくなるかもしれません。富裕者はベーシックインカムの財源のために税負担も大きくなりますが、代わりに「頑張った分だけ名誉を得る」ことになります。そして、AI+ロボットへの課税も盛んにおこなわれることでしょう。

 「よい事尽くし」に感じますが、人間が陥りやすい悪癖が顕著に出てくるかもしれません。それは、「怠ける」ということです。「どの道、生きるだけの補償があるから博打で。。。」など生産や社会貢献に関わらないことに時間を割いてしまう行動が増えるかもしれません。また、小さい頃から「無理をしてでも何かを得る」というハングリー精神を養わせないと富裕者となりうる次世代が居なくなってしまうかもしれません。

 どうすれば、AI+ロボット社会で人間が人間らしく暮らしていける社会を構築できるか。ベーシックインカムは一つの解決方法ですが、万能ではありません。今から、いくつかの候補を上げて多くの人が検討できる場づくりや仕組みが必要と考えます。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO18593530X00C17A7KE8000/

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