「一等民族」への憧れ

世界でもっとも優位な民族になりたいが故の "愛国主義" 運動。"民族" を定義するには人数が必要だから、遺伝子や文明記録に関わりなく "国" という概念で括って人数を増やし、全体で "民族" にしてしまう。その国の国民であることが "優位" につながるという事。

そう考えると、欧州は "民族化" を急いでいるように見え、アメリカ合衆国は、"反民族主義" ともいえる国内分裂にひた走っている。

アメリカ合衆国は "基軸通貨経済と比類なき軍" という道具を使って "アメリカ合衆民族" を世界の一等民族へ押し上げた。だが、今、基軸通貨も揺らぎ始め、軍の負担ばかり目につくようになった。

アメリカ合衆国はもはや "愛国" を言えなくなっている。比べて、中国は "愛国" を連呼してやまない。「世界の一等民族」という希望が叶う可能性があるからだ。一気呵成。それが今の中国の勢いを現す。

衰退する "アメリカ合衆民族"。追う "中華民族"。"欧州民族" と "ロシア民族" の融合も視野に入りつつある、今、"日本民族" は、どうあるべきか。また、あの 「一等民族」へのあこがれを引っ張り出してくるのか。

戦後75年が過ぎようとしてる。世界は、また、一等賞を狙いに争いが深まるのかもしれない。



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