フォローしないでいられない、「逆境の資本主義」

2020年1月1日から始まる「逆境の資本主義」。これを読まずに2020年を過ごせるかぁー!ってな、意気込み。年末なのに熱くなってしまいました。

私の注目点 「全体主義」の隆盛

多くの零細国家が、国家資本主義に靡いています。自由貿易の中で生き残る手段として選択しようとしているように見えます。欧米先進国の自由・資本主義も、ポピュリズムの中で ”国家資本主義” に傾倒しつつあるようにも見えるのです。

国家資本主義 対 国家資本主義。これは、帝国主義 対 帝国主義 の構図とうり二つだと解釈しています。当時と違うのはテクノロジー。選挙では「張り出しの強いリーダー」が選ばれ、有権者の「リーダーに権限を委譲」する流れができます。リーダー同士で駆け引きし、国家を上げて経済・貿易で勝利を目指す構図です。勝利すれば、支配(主従)がうまれ、利益は勝者に流れていきます。

国家資本主義はやがて ”リーダー職の禅譲” を行うようになるのでしょう。選挙は行いますが、有権者は ”サラブレッド” の誉・質を競うような投票となります。日本でいうところの、「〇〇家(党)、〇〇流、〇代目」のような選択肢となるのでしょう。常に、与党が選挙に勝つ政治(選挙による一党独裁)。民主主義は選挙という遺跡の中で朽ちていきます。

昔は、国家に忠誠を示さない庶民を拘束したり排斥したりできるようなシステム(秘密警察など)がありましたが、今は、膨大な個人データ(ビッグデータ)を監視することで、庶民を国家に従属・服従させることができます。

「個人情報は確かに守る」。これは欧州で頻繁に出てくる文言ですが、欧州の周辺で国家資本主義の隆盛が目立つようになり、それ故、自身を護るために ”自由を守る全体主義” が生まれ、域内の有権者の行動を監視することになります。

もう一つの対立軸。「環境を再生する全体主義」が現れるかもしれません。国家資本主義では環境を守る思想には容易に移れません。自身が勝つためには手段を選べないからです。国家総動員体制で挑みますから ”公害” やら ”CO2大量排出” やら ”殺生” やら 勝つためにできることは何でもすることでしょう。庶民は国家の細胞でしかないのですから、一つの細胞や少数の組織が亡くなったり苦しんでも、他の細胞や組織があれば問題なしとなります。

一方、「環境再生全体主義」は、”環境悪化による全体滅亡の阻止” を掲げた思想。多くの若者が賛同します。国家資本主義の中で、若者を中心とした「環境再生全体主義」が勃興し、政府と対立する構図となります。

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2020年代。昔見たような対立の時代。使えない核兵器を使えるように四苦八苦する時代(テクノロジー大競争の行く先)。自ら発した ”ゴミの山” に埋もれる時代(議論優先の行く先)。うっぷんを暴力で解消する時代(選挙も暴力となる)。身を守る手段として ”孤立” を選択する時代(デジタルツインが社交を担う)。・・・

昔見たようで全く違う現実が起こる時代。私たちは、今、何をしなければならないのか。あらたな「全体主義」の現われの中、自身はどうあるべきか。

兎にも角にも、「羅針盤」が必要な時代です。荒れ狂う新時代を生き残るために、この連載を篤と拝見させていただきたく・・・。



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