大妄想:東アジア経済圏は世界の要となる

中国の経済低迷から脱出する唯一の手法・・・

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偉大な存在を目指す習さん。皆が慕ってやまない存在。そうなるために、2024年新年の夢枕に現れたのは・・・

「わしは、五千年を生きてきた雲じゃ。いま、曇っているのはわしが天を覆っているからじゃよ。」

「わしは、天帝の命を受けた幾千万の天子を知っておる。幾多の崩御もわしの指先で突いた結果じゃ。それは、天帝がそうせよと仰せられた故。お主は、わしの指先が見えるかのぉ。その指先は、お主を指しておらぬかのぉ。」

習さんはうなされる。体をひねっても目の前に "雲" の指先が待っているのだ。悲鳴を上げようにも声が出ない。頭はさえている。だが、どうやっても手足が動かない。首より上と目だけが動くのだ。

「まぁ、落ち着いて聞け。天子と称する者ども、天帝を軽んじれば、わしの指先で突かれる。天子と自覚する者ども、命を受けたことを忘れたときだけ、わしが現れるのじゃ。そこは、よく聞いておけ。」

「いまより、天命を伝える。心して賜れし。」

習さんは、ただ呆けたような顔となるが、耳だけがさえる。白が一気に広がり、なにもごと治められるように頭が空洞となった。
ほんの一瞬間である。頭の中は天命で埋め尽くされた。

夢から覚めた習さんは汗をぬぐおうともせず、よろめく足で執務室へ急ぐ。机の上にあるコップの水を一気に飲み干し、頭の中にあるモノゴトを矢継ぎ早に紙に書き起こした。

数日後、側近全員が呼び集められた。「これより、百年にわたる大中華の施策を述べる。」、そういって、習さんは全員を見渡した。居並ぶ側近たちの頭はあの空洞現象に見舞われ、一瞬間で習さんの言うことが頭の中に雪崩れ込んだ。

数か月後、末端の官吏まで「大中華の施策」は行き渡り、各々の権限で稼働し始める。

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あれ?「東アジア経済圏は世界の要となる」って、いつ出てきたの?・・・それは一瞬間の出来事でつかめなかったのです(エライ稚拙なごまかしやなぁ・・)。まぁ、一年の笑い治めということでご容赦願いたいのです。
さて、来年は、この妄想の具体的なところをコツコツと書いていけるかな。鬼が笑うけれど、皆が笑う年になってほしい。そう願ってやまない、わたしらしい中途半端な妄想納めでありました。



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