「ミドルパワー」としての、日本。それが、生き永らえる道。
いつもながら、イアン・ブレマーさんの記事に学ぶこと多し。ちょっと、思ったことを書いたりして・・・
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広い範囲で消極的選択肢となる「バイデン候補」、狭い範囲で積極的な選択肢となる「トランプ候補」。どちらにしても、大統領となった日から混乱が始まります。
おそらく、「トランプ候補」の勝利となるのでしょう。問題なのは、"圧倒" 的な勝利なのかという事。僅差であれば、翌日から大騒動となります。
アメリカ合衆国の混乱が増せば、中国・ロシアが拡大政策をとるのは定石。その中で日本はどう立ち回るのか。
地理的な近さで言えば、中国・ロシアとなります。文化や構造や民意の近さで行けばアメリカ合衆国なのですが、彼の国が割れている間は若干遠ざかるのはやむなし。
論理的には近くはないけれど、市場としては "超" 魅力的な中国。生き永らえるためには「中国が必要」となります。また、北方の安全保障のためには「ロシアと上手に付き合う」ことも必須。
駐留する米国軍に気を使いながら、経済と安全保障を両立させること。それができる国民であることを証明できたら、それは「日本モデル」として研究されることになるのでしょう。
ただ、だからといって「覇権」に手を染めてはなりません。総合的に見てスーパーパワーを持てたり維持したりできる国ではないのです。
あるべきは「ミドルパワー」として存在感を増し、その発言や所作が世界の行くべき方向を指し示すこと。ゆめゆめ「覇者」を狙ってはならないのです。
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世界に褒められる日本。それに乗じて、暴走し転がり落ち、瀕死の重傷を負った過去を忘れてはならない、そう思った次第。
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