不景気の時、フリーや副業ってどうなるんだろう

なにやら、中国発の不景気がやってきそうな雲行きです。いま、若者や高齢労働者が副業に向かっていますが、日本が経験したあの未曾有の不景気の頃、フリーや副業ってどう見られていたかご記憶ございますでしょうか。

わたしの記憶をたどると、「階層化」して抜け出せない世の中だったと思います。簡易に言えば「正社員>非正規>フリー>副業」の構造。景気が良い時はこの構造は溶けていますが、景気が冷えると結晶化し階層化するのだと解釈しています。

いま、正社員のメリットを見いだせにくいのですが、景気が悪くなると俄然メリットが出てきます。景気が良い時に比べて格段に安くすなりますが、安定した可処分所得をえられます。それ以外の低い階層にいると、今日の収入がない状態が続きます。あの不景気の頃そうだったと、記憶をたどっています。

ですが、今度来る不景気は正社員のメリットさえ吹き飛ばしてしまうかもしれません。自動化です。ホワイトカラー・ブルカラーに関わらず、自動化できるところは自動化をして、人件費という目に見える経費を削減することになりそうです。企業のノウハウも人工知能に蓄積していき、人間が継承する必要性を排除することでしょう。

そうなれば、世の中は「フリー」しかいなくなります。常時失業状態が続きます。これは社会問題化し、政府が知恵を絞って解決策を見出さなければなりません。政府のいう事が、変わってくるでしょう。「働き方改革」ではなく「働かせ方改革」を企業に押し付けることでしょう。人件費の代わりに補助金を出し、補助金財源にするための法人税引き上げを行う事でしょう。

企業は労働者とは「フリー」の契約をして、契約解除も ”自由” となります。1時間単位の仕事を発注し、人工知能で労働者に割り振る社会となるのでしょう。

では、どんな仕事が割り振られるか。きっと、アイディアなどの無形の創造をアウトプットにする仕事なるのだろうと思います。だとすれば、今からの不景気でも生き延びられるように、様々な ”創造” を貯蓄しておかなければならないなぁ、と思った次第。


「第1部 突き抜ける職場(2) 肩書は「私」 フリーで複業」日経新聞 下記リンク参照


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