超妄想:汎スラブ主義という亡霊、現る時は永き戦乱の世となる

(以降、Wikipedia参照。抜粋まとめ。)*****

太古からあるが、近代は第一次世界大戦前後、第二次世界大戦前後、汎スラブ主義という言語学的な分類の「スラブ」でまとまろうとする考え。東スラヴ人(ウクライナ人、ベラルーシ人、ロシア人)・西スラヴ人(スロバキア人、チェコ人、ポーランド人)・南スラヴ人(クロアチア人、セルビア人、ブルガリア人など)に分けられるという。

スラヴ人への賛歌『スラヴ人よ』が存在する。
各言語での題名は以下の通り:

ウクライナ語: Гей, Слов'яни
クロアチア語: Hej, Slaveni
スロバキア語: Hej, Slováci
スロベニア語: Hej, Slovani
セルビア語: Хеј Словени / Hej, Sloveni
チェコ語: Hej, Slované
ブルガリア語: Хей, Славяни
ベラルーシ語: Гэй, Славяне
ポーランド語: Hej Słowianie
ボスニア語: Hej, Slaveni
マケドニア語: Еј, Словени
ロシア語: Гей, Славяне

『スラヴ人よ』はスラヴ人のナショナリズム(国家主義)や汎スラヴの感情に対する広く知られた団結の歌となった。
歌はバルカン諸国やロシア全域で彼らと共に広がり、大戦の間も人気は衰えなかった。

(東ローマ帝国の国教として発展した「東方正教会」の分布と重なり合う領域に多くのスラブ人がいる。教会スラヴ語による影響か。)

スラヴ語の共通性を基盤とするスラヴ全体の共通性を強調する態度は汎スラヴ主義と呼ばれ、国民楽派、第一次世界大戦と民族国家、旧東欧の概念などの重要な主体性ともなったが、文化・宗教面ではスラヴ各民族ごとに異なる主体性を持っており、過去何度も繰り返されたポーランド・ロシア戦争のほか、近年では1990年代のユーゴスラビア紛争や2010年代〜20年代のウクライナ紛争などのように血を流し合って対立する矛盾した面を持っている。

スラヴ人の中で最大の民族集団であるロシアの語源については、いくつか説はあるが、現代のウクライナの首都キエフを中心としたキエフ大公国の正式国号「ルーシ」からとられたとも言われている。この「ルーシ」をギリシャ語読みすると「ロシア」となる。本来、地理的にキーフルーシがルーシ(ロシア)の名を引き継ぐべきところであるが、歴史的にモンゴル支配以降、急速に台頭してきた新興国家モスクワ公国(キーフルーシの一構成国でのちにロシア帝国となる)に「ロシア」の主導権を握られ、先を越された感がある。なお、キーフルーシはその後ロシア帝国の一構成集団として取り込まれていった後、ウクライナとして現代ロシアとは別の国家として存続している。

歴史的経緯からウクライナ人とロシア人は同じスラヴ民族であり、近隣同士の間柄としてともに歩んできたものの、ロシア人とウクライナ人とは一線を画している、とする論調が存在し、それが両民族の間にさまざまな軋轢をもたらしている。

ロシア人はコーカソイドを基調としながらも、東へ向かうにつれてモンゴロイド人種の特徴を含む人々も見られ、人種的に相当なばらつきがあるといわれている。

中世以来の古い家系でありながらスラブ系やスラブ系由来の姓を持っているドイツ人は多数いる。近代以降はカナダに大量のスラヴ人が移住している。彼らは英語化し、もとの母語であるスラヴ語を失っているものの、カナダ最大の民族はアングロサクソンではなくウクライナ人やポーランド人を基幹とするスラヴ人であるとされる。また、シカゴを含むアメリカのイリノイ州の住民はスラヴ系が多数いる。

遺伝子として、ハプログループR1a (Y染色体)が高頻度で現れる。

ヨーロッパのY染色体ハプログループの分布

*****

スラブという言語で領域を引いてまとめようとする勢力がいることは確か。ローマ帝国が東西に分かれて覇権を競い合うという論評があることも確か。

そして、それらを証明するように戦争が絶えないという現実がある。

ふたたび、賛歌『スラヴ人よ』を合唱する時が来るのだろうか。

私は、まとまり切れない頭の中で、まとまり切れない世界を妄想するのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?