2006_1108世界一周part10144

世界一周の旅~インドネシア⑥(ディエン高原からジャカルタへ)

右目が猛烈に痛い。インドネシアの田舎でこのような状態になってしまうと途端に不安になる。

ボロブドゥールからスマラン、ウォノソボと経由してディエン高原へと向かう。後に旅程を見返してみると、何故こんなところに寄ろうと思ったんだろうと考えることがあるが、ディエン高原もその一つだ。ウォノソボで一泊してから行く予定であるが、ウォノソボは着いた途端臭い。糞尿と排気ガスが混ざった臭いが充満している。しかもバスターミナルから市内中心部への行き方が良くわからず、色々な人に何度も確認する(一人だと適当なことを言っている可能性がある為危うい)。ホテルにチェックインし、マーケットや町を歩き回る。特に目立って面白い場所はないが、ジョグジャカルタ以上に辺境の地に来てしまったなあという実感がわいた。

ディエン高原からはまたウォノソボに帰ってくるので、ジョグジャカルタまでの帰りの交通手段を探す。バスは乗り心地が非常に悪く、急停車・急発進を繰り返すので、電車を探したがなんとジョグジャカルタまでの電車はなく、バスを乗り継いでいくしかないという。結構深い絶望感を感じながらも、なんとか乗換なしのバスがないか、ホテルやレストランの人に聞いて回る。すると、なんとかジョグジャカルタまでのミニバスを見つけることができた。流石にここまでローカルな情報は地球の歩き方でもカバーできていないのだなと思う。この旅に出て気付いたのだが、地球の歩き方の情報は結構不正確なことが多い。値段などは、ただ情報がアップデートされていないんだなと思うだけだが、レストランの地図上の位置や、ホットシャワーの有無などはそもそもアップデートもくそもないのではと思う。

明日にディエン高原に向かう。バスは急勾配の坂を上っていき、きれいな自然の景色が通り過ぎていく。目星をつけていたホテルの近くでバスを降り、ホテルに向かったが、想像以上に汚くて驚いた。また、ベッドの上には毛布も何もない(尤も、この汚さであれば毛布も使わなかったであろうが)。勿論エアコンの類もない。夜冷えるといわれるディエン高原で果たして眠ることができるのかと不安になる。

気を取り直して外の散歩へ。この散歩はこの7か月の世界一周の中でも最高の部類に入る。天気は快晴であるが、高度が高い為散歩するのにちょうど良い。車は少ないが、道路は広い為とても歩きやすい。道端で様々な人々とすれ違うが、皆満面の笑みで「Hello!」と言ってくれる。特に小学校程度の子供たちと会うと皆好奇心旺盛だが、一方で恥じらいがあるような反応を示す。景色は言うまでもなく最高であり、建築物や自然を存分に満喫した。

夜は案の定、耐え難い程寒くなる。どうしようもなく、何か着るものが探していると、この旅の為に購入した寝袋があったことに気付く。寝袋を使うのは初めての経験だったが、その温かさに驚愕した。夜は電灯がなかったのか、それとも電灯が使えなかったのか覚えていないか、以下の様なろうそくを灯して過ごす。とても侘しい気持ちになる。

次の日はディエン高原から一気にジョグジャカルタに下る。4,5日しか経っていなかったが、既にジョグジャカルタが懐かしくなっている。到着したのがもう遅かったので、夜ご飯を食べる為に外に出た以外は明日のジャカルタまでの移動に備える為に早めに寝る。

ジョグジャカルタ駅

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