'魂の世界' と '現実世界' をRPG的な考えを用いて考察してみる

はじめに
語弊のある表現になっている箇所もあるかもしれないが、予めご容赦いただきたい。
また、個人的な持論であるため、事実と相違している可能性があることをご理解いただければ幸いだ。

では、今回の内容に入っていこう。
『誕』の意味について調べたことがあるだろうか?
もちろん「生まれる」という意味である。

しかし、他の意味もある。
それは「まやかし」や「でたらめ」である。

これを知ってしまった時に、この世に生を受けるとはどういうことなのかについて考えてみた。

『生』の一般的な対義語は『死』だが、人が亡くなった日のことは『命日』と呼ぶ。

余談だが、『生』と『死』を縦にくっつけて書くと、木と根っこのように見えるだろう。
もしかしたら、対になる概念ではなく、『死』があるからこそ、『生』が成り立つのかもしれない。

話を戻そう。
『命日』は、一般的には「命が終わる日」である。
しかし、仮に生まれるということが、まやかし、でたらめなんだとしたら、『命日』は、「命が元いたところ(魂の世界)に還る日」なんじゃないかという考えになった。

つまり、端的に言うと、魂の世界が 'ホンモノ'で、この現実世界は'ニセモノ'なのではないか ということだ。
そうなると、この現実世界は一つの仮想空間(仮想現実)ということになり、なんらかの理由で魂の世界から魂が送られてきていると言えよう。

不謹慎に聞こえるかもしれないが、
お葬式は、この現実世界を卒業できて良かったね。おめでとう。と魂の世界に還った故人の魂を祝う祭りのようなものであるべきだと思う。
(使命を達成した前提での話だが)

ブラジルのある地域では、お葬式はお祭りのようにやっているという話を聞いたことがある。
本来はそうあるべき なのかもしれない。
やるべきことを終えたら、人は亡くなるという話もよく聞くが、この辺りももしかしたら繋がるのかもしれない。

この考え方が落とし込まれると、死ぬのが怖いという考えは捨てられる。
そして、楽しみになるとまではいかないが、『死』というものを悠然と待てるようになるようになるだろう。

ところで、一つの問いをここで立てよう。
それは、なぜRPGは売れるのかというものだ。
一個人として回答するとするなら、やるべきことや方向性(方針)が明確で攻略方法が明確にあること となる。
誤解を恐れずに言えば、進めていくのが簡単だから である。

個人的には、人がRPGにハマってしまう根底の理由としては、RPGの世界はこの現実世界の縮図となっていることだと思っている。
にも関わらず、現実世界ではなくRPGにハマってしまうのは、現実世界の難易度が高いからだ。
現実世界というゲームには攻略本はなく、画一的な正解がない とされている。
そして、何よりも現実世界はRPGなのだと解釈している人の絶対数が少ないこと。
これも大きな問題なのではないだろうか。

ここからは、RPGと現実世界の連関性について書いていこう。
RPGには、大きく分けて2種類の登場人物が存在する。
それはプレイヤーとNPCである。
プレイヤーは、人が操作する主人公であり、NPCはNon player characterの略。
つまり、人が操作しないキャラ、つまりプログラム(コンピュータ)と言っても差し支えないだろう。

現実世界にもNPCは確かに存在する。
例えば駅で歩いていて、人にぶつかりそうになっても避けずに真っ直ぐ歩く人や、電車で人の足を踏んでも謝罪の一言も反応もない人たちだ。
前者は人を避けるというプログラムがされてないだけ。
後者はイレギュラー対応のプログラムがされてないのだ。
RPGの街の人にぶつかっても、相手は避けないし、謝りもしないだろう。
それと同じことである。

毎日同じことの繰り返しで変化なく生きている人たちもまさにそう。
この世の中は日々変化していっているのだから、変化のない生活なんてありえないはずなのだ。

また、RPGをクリアする条件は、一つ一つ与えられたやるべきこと(ミッション)を果たしていくことだ。
同様に、現実世界というゲームをクリアする条件は、使命を果たすことである。

そもそも使命がない人もいるのは事実である。
しかし、使命があったとしても、気が付かなければ同じことである。

魂を魂の世界に還すためには、意思を持ち自分の人生をプレイヤー(主人公)として生きることが大前提なのだ。
RPGでも主人公にしかゲームをクリアするという概念は用意されていないことからも分かることだろう。
現実世界であったとしても、主人公として人生を生きた先に、使命が見えてくる。

使命がわからないことには達成は不可能である。
しかし、一度わかってしまいさえすれば、日々を生きる方向性が明確になる。
そうなれば、この世の中の見え方も一層違ったものになるだろう。

個人的には、現実世界の攻略本もあると信じているし、この世界はそんな悪いもんじゃない。
そして、'おもしろく' 生きられる考え方をした方が得だと思う。

さぁ、人生はRPGだと思って生きてみようではないか。

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