踏切恋愛



私はただそこに佇んでいた

カンカンと赤く閉ざされた踏切

あの人はもう向こう側

沈黙と静寂に包まれた夜

私の『言葉』は一つの流れ星と共に掻き消される

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列車が悲鳴のような騒音と共に走り去る
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「ずっと前から好きでした」

このままでは、この『言葉』があの人に届く日は永遠に来ないだろう

何とかしたい、そんな思いでいっぱいだ

私は泣きながら、ただ走った





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