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インターナショナルスクールと日本の学校の夏休みの違い

英検1級2回合格・TOEIC満点の日英バランスバイリンガルのKOTAです。
事業サイト K-ENGLISH と ココナラ にて、オンライン英会話、英検指導、日英翻訳、英文添削、留学相談等、英語に関するサービスを提供しております。

本記事では幼稚園を含めて9年間以上を日本と海外(主にニュージーランド)の現地校とインターナショナルスクールで過ごしたKOTAの経験から、海外&インターの夏休み(と日本との違い)をお伝えします。


6月から8月までが夏休み期間(北米系)

北半球のアメリカ系インターだと、6月中旬~8月中旬の2か月間が夏休みとされることの多いようです。

夏休みが長い(と見せかけて実は1か月くらいのこともある)

2か月の休みは長いように思えますが、低学年のうちはサマースクール(インターやほかの教育施設主催の遊び半分の通学プログラム、学童に近いイメージ)や日本の公立校への体験入学、サマーキャンプ。中高生になると大学寮に住みこんでの体験合宿や、寄宿学校での勉強合宿、大学入学書類作成のためのボランティア、追加単位の取得補講などに参加するために前半1か月がつぶれて、正味1か月の休みになることが多いです。

夏休みの宿題はない(と見せかけて合宿や講習のあることもある)

上に関連しますが、学校からの宿題はありませんが、自主参加プログラムの学習があるので、まったくなにも勉強していないわけではありません。
日本人を含む英語以外の言葉のある家庭だと、ワークブックで家庭学習の時間を増やしたり、日本に住んでいて公立中学校の成績評価を希望する家庭では、補習プリントや「夏休みの宿題」を受け取ってこなします。

学校が完全に閉まっていて入れない

サマープログラムの終わる7月中旬くらいになると、学校が完全に閉まって入れなくなります。オフィス(事務室)も含めて完全に休業となるため、基本的に学校に連絡がつかなくなります。フェンスのある学校の場合は敷地内に入れなくなります。

登校日がない(学校と生徒の関係が切れる期間のため)

インターやアメリカ系の学校の夏休みは、年度末と新年度の間にあります。今までいた先生が転勤などでいなくなったり、担任がかわったり、(基本的には)すべてがリセットされる期間のため、宿題、登校日、部活動など、学校とのかかわりの一切すべてがなくなります。

終業式の日に親がクラスまで来て、忘れ物のないように持ち物をさらっていく

英米系の教室をみたことがある方はご存じと思いますが、低学年のうちはとにかくクラス内装飾がにぎやかでいろいろなものがあり、児童の机の中はグチャグチャです。忘れ物をすると(基本的には)夏休みの2か月間取りに来られなくなるので、就業式の日は親が迎えに来るついでに子供の机周りのすべてをさらっていきます。この時に図書室に返していない本が見つかったら返します。

終業式のある週は、親から先生や学校スタッフにお礼のプレゼントが送られることもある

小さなチョコレートやお菓子(コロナ前)にカードを添えたり、Amazonギフト券などを個人的に渡す家庭が少なからずあります。PTAから、先生と学校スタッフへの感謝としてランチを届けたりすることもありました。

終業式の日に大掃除をする

日本の大掃除とは違い、クラス内の装色を外してゴミを捨てる、といった作業がメインです。次にその教室を使う学年が新しい装飾をできるように環境をリセットする感じです。高校生になると学内ロッカーを借りることがあり、その中身をすべて持ち帰るように指示されます。
業者にワックスがけなどを含む本格的な掃除を依頼するのは、サマープログラムが終わったあとの7月下旬になることの多いようです。

終業式の日の午後に卒業式をやる

とかく行事というものが簡単で格式張りませんので、KOTAの通ったインターでは午前中に終業式と大掃除をして、少し時間を空けて午後に卒業式とお祝いパーティーをしました。ちなみにアメリカの高校や大学で見る帽子とローブのセット(アカデミックドレス)は学校にあり、生徒に貸し出されます(そのため近くで見ると使い古されていたりします)。ローブの下に着る服は自由で、日本にルーツを持つ女子は振袖や袴を着ていましたが、ふつうのワンピース(ドレス)の子もいます。男子はTシャツの子もいます。

上靴は持ち帰らない(忘れる)

国内インターでは上靴を用意しますが、内と外のあいまいな国といい加減な国の人の集まりなので、普段から外履きのまま建物内外を出入りして、たまに先生に見つかって怒られるといった具合でした(そのため、私の母は、私を日本の高校に探しに来たときに、先生に靴箱を見て所在確認をするように言われて「そう言えばそういうものだった!」と目からウロコだったようです←それくらいインターの内外は出鱈目です)。意識して靴を履き替えるのは運動をするときくらいなので、終業式の日も履いてきた靴のまま帰り、上履きを持ち帰ることを忘れて新学期まで取りに来られなくなります。もちろん洗いません(クロックスやビーサンが上履きの子もいます)。

終業式の日の午後から帰国ラッシュが始まる

終業式の日の11時半に学校を出るとしたら、その日の午後には空港に行って夜には機上の人…というのがザラでした。セレブは行動が早いです。そこまででなくても、1週間以内に帰国組はあらかたいなくなります。

世界各地に散らばって夏休みに会える友達がいない

インターに限らず、近隣の国で働くお父さんに会いに行く、別の国に暮らすおばあちゃんに会いに行く、など国をまたいだ移動が多く、Snap Map(Snapchatの位置情報を)見ると世界中に散らばっています。友達と遊ぶ(作る)とすれば、サマープログラムに参加したり、地域の公立校に通うことになります。

帰国中の友達のタイムゾーンにあわせてゲームするために昼夜逆転して親に怒られる

帰国中の友人とFPS(オンラインゲーム)で遊ぶとなると、日本の方が回線が早いので、友人の近くのサーバーに入ることを求められます(ついでに、海外勢の方が強いプレイヤーが集まりやすいです)。ヨーロッパやアメリカの友人と遊ぶと深夜になるので、親にうるさいと怒られます。

友人家族に誘われて旅行に行くことがある

日本のご家庭ではどうかわからないのですが、友人の別荘にクラスメイトと複数人招かれて観光して回ったり、友人の親が自分の子と仲の良い子たちを数人集めて観光地に連れて行ってホテルに泊まって帰ってきたり、家族旅行に子どもの親友を1-2人だけ加えて連れて行く、ということがよくあります。KOTAも近場から遠方まで色々なところに連れて行ってもらえました(感謝)。

新学期のクラスは2-3日前にメールで知らされる

6月の終業式後に次年度学費振り込みの手紙が送られてきたあとに、オフィス(事務局)からの連絡はいっさい無く、次にお知らせが届くのは新年度の3-4日前になります。新担任が誰か、始業式兼入学式の当日スケジュールなどが伝えられます。日本の学校からするとあまりに大雑把な内容のため、始業式にスクールバスが運行されないことは在学2年目以降の親しか知りません。

始業式の日にクラス全員揃わない、8月末に帰ってくる子が1割くらいいる

インターや海外の家庭は「学校に縛り付けられる」感覚が薄いためか「始業式までに帰国しなきゃ!」という雰囲気はありません(お母さまが日本人の家庭は滑り込みで間に合わせるように帰国させることが多いです)。各家庭の用事や航空券などの都合にあわせて「8月中に戻ればいいでしょう?」くらいの感じで、始業式の日を気にせず帰ってきます。教師をふくめてそのことを指摘する人はいません。

年度末までに持ち主の見つからなかった落し物(とくに制服)は、次年度以降学校の貸出品にされる

NZなど留学生の多い学校では、貸出用の制服に落し物が使われています。日本では持ち物に名前をつけるように言われますが、NZでは苗字と電話番号を書くように指導されました。インターでは、けっこうな高額品が落し物になっていることもあります。

学校から延滞本の請求書が送られてくる(実際に払ったことはない)

新学期になると、図書室から延滞本のリストと延滞料の請求書が送られます。実際に支払ったことはありませんが、結構高いので、低学年のうちは親が学校に送迎に来たついでに「確実に」返していました。

廃人レベルにダラダラできる(その気になれば)

こんな感じで、インター(北米系)の夏休みは、忙しくしようとすれば日本の夏休みと変わらない程度に忙しくできますが、何も予定をいれなければ本当にイメージままの廃人のごとくなにもしない日々を2か月間享受できます。
学校と縁が切れていて宿題がないのが開放感の理由だと思います。

日本の夏休みは「休み」じゃなかった

これまでKOTAは、サマースクール、海外渡航、留学、公立校に通うなどして過ごしていましたが、コロナの2年は本当に何もせずに自宅でのんべんだらりとしていました(と言いたいところ、地元公立中からの宿題はありました)。
今年は「日本の普通の高校生の夏休み」を初体験しました。もともと少ない日数の上に、講習会と合宿で学校に縛り付けられる期間があり、後半は友人に2泊3日の島キャンプに誘われて、「なにもない日」は10日間くらいでした。その10日間は対面やオンラインのお仕事をしており、宿題もあり、「休み」はなかったに等しいです。

日本の夏休みは、余りある時間を自由に過ごす(ダラダラしてもいいし勉強してもいい、ボランティアや旅に出てもいい)ことで生まれるものもある…という向きとはまったく異なるものだと痛感しました。

ネイティブ英語チューター K-ENGLISH KOTA

英検1級2回合格、TOEIC満点の日英ネイティブバイリンガルが、5才からの英語サービスを承ります。絵本読み聞かせフォニックスから大人英作文指導まで、どうぞお気軽にお問合せください。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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