行政書士は何をするの?
「行政書士登録をしました!」とお話ししても、
「具体的に行政書士に相談していいことが何かわからない」
と言われる事があります。
争いなら弁護士さん
登記なら司法書士さん
労働関係なら社会保険労務士さん
税金のことなら税理士さん
家土地のことなら土地家屋調査士さん
などなど、いろんな士業の方はそれぞれ専門分野があり、イメージがしやすいと思います。
行政書士の場合は、範囲が広すぎて分かりにくいですが、大きく3つに分かれます。
一つ目が、「官公署に提出する書類」の作成とその代理、相談業務
いわゆる代書と言われるものですね。役所に出す書類が専門性が高いので、代わりに作ることです。農地法や建設業、自動車登録など許認可関係が多いですが、最近はコロナ関連等の補助金申請も多いようです。オンライン申請の代理みたいなケースもあるようです。
二つ目が、「権利義務に関する書類」の作成とその代理、相談業務
相続関係の遺産分割協議書や、遺言状。契約書や協議書、定款などのビジネス関係。内容証明、陳情書といったところまで。成年後見制度の任意後見のお手伝いなども範囲です。(成年後見の申し立ては裁判所に提出するため、司法書士さん・弁護士さんの業務になります)
三つ目が、「事実証明に関する書類」の作成とその代理、相談業務
議事録作成や会計帳簿や財務書類作成のお手伝いなど、所務のアウトソーシングのイメージでしょうか。
そのほかにもあるのですが、だいたいこの辺りができる業務になります。
正確にいうと、できない業務以外はできるのが行政書士の強みでもあります。
できない業務というのは、最初に上げた各士業の方の独占とされている業務のことです。
色々できるため、行政書士の先輩方はある程度業務範囲を絞ってされる事が多いです。
私の場合も、現在、介護保険事業所の立ち上げのお手伝いをしたり、やはり福祉関係の小さな法人さんの業務支援に入ったり、ということをしています。
自分の市役所でのキャリアで言えば、社会福祉法人の設立認可や指導監査担当をしていたため福祉全般に精通していることや、固定資産税、市民税(≒所得税)の両方の担当をしていたので、色々経営的なところでお手伝いできる場面も多いのです。
いつか、社会福祉法人の設立申請をお手伝いして、申請する側に回ってみたいな、と思ってます。
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