私に算数・数学のおもしろさを教えてくれたもの

気づいたら算数・数学が好きだった。
振り返って私におもしろさを教えてくれたものを書き留めておこうと思う。


書籍

『数の悪魔』

覚えている中で最初のきっかけはこの本。
たしか小学校後半のころに、気づいたら実家に置いてあった。親もこういったものが好きだったし、私は算数も本も好きだったから、よかろうと思って買ってきてくれたのだと思う。実際、おもしろくてすぐ読んでしまったし、たぶん子供のころにもう一度読んでいる。
読んだのはもう20年くらい昔だけどうっすらと内容や挿絵を覚えているし、このとき算数・数学っておもしろいなって感じたことも思い出せる。特に、フィボナッチ数列のうさぎ、パスカルの三角形、それから立体図形の展開図あたりはよく覚えている。

ソフトカバーの普及版も出てすこし安く買えるようにもなったり、帯に最近よくテレビなんかにも出ている方が出ていたり、今も人気があることが伺える。
先日懐かしくなって普及版を買って、読み返した。今でも面白く読めたし、数学的な考え方を教えてくれてたんだなと感じた。

『ぐにゃぐにゃ世界の冒険』

(追加しました)

トポロジーの絵本。図書室で借りて読んだような記憶がある。これも印象的な絵本で、トポロジーの話になるといつも思い出してしまう。
私のトポロジーに関する知識はおおむねこの本から得た。マグカップとドーナツはどちらも穴一つで同じ。人と猫はトポロジー的には同じ。

やさしい科学・算数パズルの本 シリーズ

このシリーズを図書館で見つけては借りて読んでいた。紹介されている問題はいくつか自分でも解いたりしていた記憶がある。学校の授業でやるような問題とは違っていて、パズルを解くような感覚でわくわくしながら読んでいた。
覚えているのは、アリス、小町算、グリムの森。今は品切れ・重版未定のものも多くなかなか購入することはできない。ねんど板の国は、大人になってから本屋で見つけて思わず買った。よく見たら他にもいくつかまだ新刊で買える状態だったので買います。

『数学ガール』シリーズ

1冊目は、大学生のころに「数学ガール HD」という iPadアプリ版電子書籍を購入して読んだ。
https://www.softbankcr.co.jp/ja/news/2010/0531_ipad_ipad/
今も、数学ガールシリーズも秘密ノートシリーズも新刊が出るたびに買っては読んでいる。もっとも数学的な内容の理解はあまりできていないし、章末問題もほとんど解いていない。それでも楽しんでいる様子や考え方のエッセンスを感じている。

体験

そろばん

小学生のころ、そろばん教室に通っていた。数年休んでいた時期もあったが、中学校の間に準1級まで取ったような気がする。それなりに長くやっていたけど暗算はぜんぜん得意にならなかった。でも、計算は楽しかった。

週に1・2回、1時間そろばんをして帰る。ときどき先生が読み上げをしてくれて、教室にいるみんなで一斉にそろばんをはじく。ストップウォッチで時間を計ってもらって、薄い紙が束になった冊子をめくって足し算をする。位取りが分かってからは指導ってこともなくて、ただ練習を繰り返す。ときどきそこにいるみんなでおしゃべりしたり、楽しかった思い出。

算数の授業

今でも覚えている算数の授業がある。
体育館で、先生が人数分の同じ長さの紐を持って立っていて、クラスみんなでその紐をひとり一人持つ。そうやって円ができるね、というデモンストレーションだった。そのとき先生と「同じ長さの位置の点が集まってできてる」みたなことを話して「それいいね!」と言ってもらえた。だけど、引っ込み思案だった私は発表の時間に何も言うことはできなかった。だけど先生、ずっとこのときのことを覚えています。

小学校の宿題は、文字の書き取りや音読、計算ドリルが出ていた。計算ドリルは嬉々としてやっていた記憶がある。

おわりに

親が理系好きだったので算数・数学も身近だった。
あのときは紐づけて考えてはいなかったけど、子どものころから家にはパソコンもあった。
本も数学もパソコンも、あの実家で培われた興味なんだなと思う。

最近、高校数学をやり直している。
そしてやっぱり数学は楽しいって思ってる。
学生だった頃よりゆっくりちゃんと理解を進められて、本当の楽しさが少しわかってきたような気がしている。

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