コードの横のつながりを把握するために(キー(調)の話) その2
コードの読み方(構成音)と、その曲のキー(調)について書いてきましたが、皆さん嫌になっていたりしないでしょうか?w
最初は覚えることが多いので大変ですが、言葉や考え方など覚えていくとある程度のところでお互いが繋がって急に理解出来たりもしますので、無理のない範囲で頑張っていきましょう。お互いに。
前回のおさらい
前回は曲のキーについて、ひとつのキーでは使われる音は7音しかないということを説明しました。例えばキーがCメジャー(ハ長調)なら、ピアノの鍵盤で言うと白鍵だけを使った「ドレミファソラシ(ド)」でシャープやフラットなどの黒鍵を抜いた7音です。
転調したりそのキーの音以外を使う場合を除いて、ひとつの曲で使う「基本的な音」はこの7音だけです。極端な言い方に聞こえるかもしれませんが、童謡や民謡、昔の曲などシンプルなものなら、そうなっているものも珍しくありません。
というところで、1回目にコードの種類がいろいろあると説明しましたが、その中でシャープ(♯)やフラット(♭)が付く音もありました。覚えていますか?
そういったコードは白鍵の音以外なので、「Cメジャー」のキーでは使わない音になりますよね。となると、ひとつのキーで使える音が「全部で12音ある中の7音」であるなら、
使えるコードもそんなにたくさんじゃないんじゃないの?
と思った人もいるかもしれません。
少し長い前置きになりましたが、今回はひとつのキーで使えるコードについて説明します。まず、そのひとつのキーで使えるコードのことを「ダイアトニックスケールコード」と言います。
ダイアトニックスケールコードとは?
しつこいですが、もう一度最初から、キーがCメジャーであれば使える音はピアノの白鍵の「ドレミファソラシド」でした。ちなみにこれを「ダイアトニックスケール」と言います。
このスケールの音を並べて、それぞれの音を「ルート」として上に向かって音を積んでいきます。3和音でなく4つまでの音を積んでしまいましょう。
ここで大事なのは、上に積む音もCメジャーキーの音、Cの「ダイアトニックスケールの音」だということです。
そうすると7つの音をルートとした7つのコードが出来上がります。
この「ダイアトニックスケール」の音の上にそのスケールの音を積んで出来たコードを「ダイアトニックスケールコード」と言います。
ややこしいですね、いまいちわからなかったらもう一度ゆっくり読み直してみてください。
これがひとつのキーで使えるコード、ということになり、音と同様に7つのコードがあります。そのキーの基準となる音から順番に、M7(メジャーセブンス)、m7(マイナーセブンス)m7、M7、7(セブンス)、m7、m7(♭5)(マイナーセブンスフラットファイブ)というコードになります。
7つめのコードはなんかややこしいの出てきましたが、とりあえず気にしないでいいですw
またちょっと難しく思えたかもしれませんが、これで「キー」と「その中にあるコード」を説明できました。だからなんなんだ、という気持ちもあるかもしれませんが、これでやっと曲中での「コードの機能」について説明していくことが出来ます。
ということで、そこからはまた次回に。
音楽理論がわかればいろいろ出来そうだけどよくわからない、という人向けに、きっかけがつかめたらもっと楽しく出来るかもしれないと思って書いていますので基本的に無料で公開しています。無料で読んで頂いて構いませんがもし課金的なサポートをしたいという方は、僕の制作物などを購入してもらえたら嬉しいです(500円などからあります)。
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