コードの横のつながりを把握するために(キー(調)の話)

 3回目の記事です。メジャーコードとマイナーコード、4和音のセブンスコードは覚えていますか?わからなくなったらまたいつでも戻って確認してみてください。

 今回は一旦コードから離れて「キー(調)」の話をします。in Cとかハ長調とか言われるやつのことです。

キー(調)って何?

 まず、ピアノの白鍵で「ドレミファソラシ(ド)」という7音を弾いてみてください。(ピアノでなくてもいいのですがその場合「#(シャープ)」や「♭(フラット)」を付けないように注意)
 この7音で出来ているキー(調)がCメジャーキーです、日本語ではハ長調とも言います。メジャーキーを「長調」、マイナーキーを「短調」と言い、CDEFGABのドレミファソラシが日本名で「ハニホヘトイロ」に対応します。(日本語読みは以後省略します)

 ピアノの鍵盤を見るとわかりますが、音の種類は全部で12音あります。

アラブ音楽などはもっと細かく微分音とかがありますが、そこには今は触れませんw

 その中からドの#、レの#、ファの#、ソの#、ラの#の5音を今は飛ばしました。

 この12音の中の7音を「ドから始めて(ピアノの白鍵の)ドレミファソラシドと並べた音」がCメジャーキーでその音階をCメジャースケールと呼びます。

 ひとつの曲で無作為に12音を使っているわけではなく、基本は7音で出来た「キー」(とそのスケール)を基準に曲が作られています。


 ピアノなど鍵盤かスマホアプリなどでもいいので鍵盤で音を出して確認できる状態にしてほしいのですが、「ドレミファソラシド」と順番に弾いてみましょう。一番上のドの音に到達すると落ち着きがいい感じに聴こえると思います。

ピンと来ない方はドレミファソラ、あたりで止まってみましょう。ドまで弾いたときより中途半端な感じ、まだ終わってない感じがするのではないかと思います。

 今度は上から「ドシラソファミレド」と弾いてみると、やはり一番下のドの音で落ち着いた感じがしますよね。

 このように「ド」の音を基準としてその音に到達(あるいは戻る)と落ち着いた終始感がある7音の組み合わせで出来ている曲が、その曲はCメジャーキーだ、ということになります。

誤解を恐れずにざっくり言いましたけどねw

 なんとなくわかるような、わからないような感じでしょうか。

 では先ほどの「ドレミファソラシド」をレから順番に「レミファソラシドレ」と弾いてみてください。一番上のレの音で落ち着いた感じが、しませんよね?やはり一つ下のドの音の方が落ち着きがあります。
 では「レミ ファ# ソラシ ド# レ」とファとドの音を半音上げてシャープにして弾いてみてください。こうすると今度はレの音で終始感があったと思います。

 これは、白鍵だけの「ドレミファソラシド」と「音程の関係を同じにした」ためにそう聴こえたのです。

あと一息、今回のまとめ

 これを文字で説明すると、楽典などによく出てくる「全全半全全全半」という音程の関係で、最初の音から全音(半音2つ分)上、全音上、半音上・・・というように音を並べたのですが、このように並べると「基準となる音に終始感が生まれる」ということです。

この並びに従ってピアノでドの音から始めると全部白鍵になるのです。

 この法則でCから並べた7音はCメジャー、DならDメジャー、GならGメジャーのキーということになります。(マイナーについては基本は同じですが少しわかりにくいのでまたいずれ)

 ちなみに、その音の並びに必要な#や♭の音の場所は楽譜の一番最初にまとめて書かれています。それを見てその曲のキーを読み取ることができます。


 「全全半全全全半」と並べた7音でひとつの「キー(メジャーキー・長調)」が作られている、その始まりの音がそのキーの基準となり音に終始感がある、ということがわかったでしょうか?


 ひとつの曲で使われる音が基本的に7音(ものすごく基本的にですよ)となると、実は使えるコードもそんなに多くないんじゃないの?と思いますよね。
 次はそのあたりについて説明しますね、今回は少しややこしかったかもしれないので、それまで休憩しましょうw


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