愛想って嘘のおめかしじゃん

あのさ、勝ちとか負けとかはいい加減無しにしようね。勝ち組負け組って二極化して、何か分かった気になって、“はいはい(笑)”みたいな顔でパッパと捌いて切り捨てていくのは、さぞかし気持ち良いかもしれないけれど、もう無しにしよう。そんな事しなくても大丈夫だから、今日からはもう無しにしてみようね。

誰かの間違いを正すことを、自分の正当性を確かめるチャンスみたくしたくないな~。試しに曖昧な正当性をちょっと大きな声でぶつけてみて、あっさり受け入れられちゃったことで、結果的に(やっぱり)それが正しかった、みたいになることを避けたい。ずっとそんな風にしてたらさ~いつか化け物になっちゃう。

誰にでも愛想が良い人って苦手。違うかも、人じゃなくて、愛想が苦手。愛想って嘘のおめかしじゃん。嘘のくせしてそんなにキラキラした顔しないでよ~。そうやって軽率に騙されると思わないで、その場だけであしらわないで。ちゃんと理解したいって思ってるのに、どうしたって伝わらなくて、届かなくて、悲しくなる。

「さすが」って言葉、なるべく使いたくない。とっても発言者本位な言葉に感じるから。例えば、ハンカチを持っていない時に友人に借りたとする。その時に「さすが、几帳面だね」だなんて言うでしょう。このさすがって、さすが(私の思っていた通り)几帳面だね。に聞こえる。これって、相手を褒めてるんじゃなくて、自分が相手に対して持っていた評価が正しかったことの証明をしたみたいで、なんかすごく気持ち悪い。文にしたけどこれはあんまり伝わらなそう...。

「○○さんは自分の意見がはっきり言えて凄いよね~私は性格的に言えなくて...」みたいなやつ、たまにあるけど、これ、違うから。言えないんじゃなくて、言わないんでしょ。言わなかったくせに(しょうがなく)言えなかったみたいにして弱者ぶらないで。意見を言う人はそれを言ったことで自分にふりかかるであろうマイナスも背負う覚悟で、それでも現状を変えようとしてるのに、損得考えて言わなかっただけの人が、あたかも自分には不可能な事みたいに仕立てあげて、責められないように場を作った上で、その役割を「言う人」に押し付けて逃げるのってめちゃくちゃずるい。

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