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かと
2024年3月11日 01:51
「帰り、絶対忘れるから私、教えてね」そう指さした傘立てが大きな雨粒にネオンを反射させてキラキラキラキラ光るからその美しさは滑稽な私をまるっきり見透かしているようでその瞬間喧騒が消えて私はまた泣いてしまわないようにヘラヘラヘラヘラ笑うから昨晩何度も練習したはずの台詞はやっぱり上滑りして思わず逸らした視線の先でもうこちらに背を向けている貴方の冷たさに卑しい私は酷く安心