見出し画像

【酒飲編Vol.77】ロングロウ ハンドフィル 2023

Spec

ロングロウ ハンドフィル
(2023/05/24ボトリング品)
54.7%

評価

美味しさ:9/10
お気に入り度:9/10
総評:9/10

ノート

◯香り
灰、ナッツ、蜂蜜辺りをベースに柿やパイン等のフルーツ香。クリーミーさも感じる。注いでしばらくするとそれらがまとまってカステラのような香りに。
◯味
樹液ドカン。モルティさドカン。甘さと旨味が前面にガツンと出て来る。リッチだがキツさは意外と無い。穀物感に満ちた塩キャラメルバターサンド。モルトの旨味と樽っぽいビターさが非常に長く伸びる。余韻までの距離が長い。
◯ボディ
フル。
◯フィニッシュ
長い。バターキャラメル&ノンメディカルスモーク。最初にバターが、次にキャラメルが消え、ピートは最後まで残る。余韻に来るまでピートは意外とおとなしめ。

ハメスがボトリングしたらしいです。そんなモノがなぜ日本に?これ以上は語るまい。

コメント

比較的最近購入。
某所でうっかり見つけて、うっかり買っちゃった1本。多分割高気味。けれど仕方ない。スプリングバンクだもの。
前にロングロウNAを買った際も購入後数年で大化けしたり、そもそも現行のスプリングバンク系列オフィシャルはどれもよく出来ている事を加味して損はしないであろうと踏んで購入。ハンドフィルの内訳は不明だが、当然加水なしだし蒸留所で出しているものならばそれなりの原酒使っているだろう、という打算もあり。。
 
いやぁ、荒々しいけどまぁ美味いですねぇ・・・。
いきなり他のボトルとの比較になるが、飲んですぐ連想したのが手持ちボトルのラフロイグCSバッチ16。スピリッツにねっとりとした旨味がまとわりつく感じがソックリ。この辺がフロアモルティングなのかな・・・。後日飲み比べて確認したけどやはりその辺りは似通っている。
このねっとりした旨味・モルティさが1番のストロングポイントかと思う。樽味もあまりネガい部分を拾わずによく出ている。香味バランスの整理された、抜群のコンビネーションを見せるタイプではないが、どれも力強く質がいい。野暮ったいが美味いというやつですね。
当然ながらロングロウNAとは香味共に共通項だらけ。ブレンド前に確実にこういうヤツがいるんだろうなぁという感じ。因みにコレは加水しても全然ロングロウNAにはならない。濃すぎて。笑
 
という訳で、若干割高だったもののとても満足度の高い1本で、ロングロウNA大化け事件の件もあるのでコレもケチケチ長期確認コースのボトルとなりそう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?