【酒飲編Vol.56】BB&R オークニー(ハイランドパーク) 2006 15年
Spec
ベリーブラザーズ&ラッド オークニー(ハイランドパーク) 2006 15年
for Whisk-e
ホグスヘッド
カスクNo.3
61.6%
評価
美味しさ:7/10
お気に入り度:6.5/10
総評:6.5/10
ノート
◯香り
蜂蜜レモン、更にレモンピール増し。飲む前からかなりピートを感じる。スワリングするとフローラルさも感じる。
◯味
辛口。常にピリピリを感じるスパイシーさ。蜂蜜をメインにバーボンカスク系の黄色い果実やウッディさで色付けし、モルトが味を下支えといった構図。苦味と出汁感が余韻まで残るが比較的スッとキレ上がる。
◯ボディ
出汁感は出ているがライト。
◯フィニッシュ
中程度やや短め。ピートがしつこ・・・くない!?なんならレモンの方が良く残る。飲み進めると徐々にピートの余韻も伸びるように。
コメント
ハイランドパークは自分の好きな銘柄のひとつではあるが、シェリーカスクでないものというのもあまり経験した事がないな、と思い、ネット情報を参考に本ボトルを入手。直近でBBRアードモアが大当たりだった事もあったのでそういう期待も込みで買ったボトル。
味わいとしては間違いなくハイランドパークのかたちをしており、いつもならシェリーカスクである部分をバーボン/新樽系に置き換えるとこんな感じかぁ、なるほどね、といった印象。
しかし・・・ボディ、熟成感、余韻、どれも期待していたレベルには至らず・・・。文句無くハイパなんだけど、だいぶ気合いの入っていないハイパ。アンソニー・レンドンぐらいのやる気しか感じない。
後日とある筋から、現在のハイパは蒸留時のミドルカットをかなり高く設定しており、本ボトルのあっさり感やスピリッティーな部分はそういう部分が由来ではないかとの情報を貰った。なるほど確かに、ハイパのカスクストレングスシリーズやシングルカスクはどれも異様に度数が高い物が多いし、飲んだ感触としても現在のハイパにおいてシェリーカスクによるボディの肉付けは重要そうだなと感じる。マッカランといいハイパといい、エドリントンは苦労してるねェ・・・。
ちょっと残念な結果だったが、本ボトルをキッカケに得た知見もあったし、失敗もボトル探しの一環。たまにはこういうのが無いと、当たりボトルが相対的にボヤけてしまう。()
・・・ちなみに、濃厚シェリー系のボトルと混ぜると、いとも簡単にエドリントン味になる。笑