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【酒飲編Vol.69】ゴードン&マクファイル コニサーズチョイス モートラック 2008 13年

Spec

ゴードン&マクファイル コニサーズチョイス モートラック 2008 13年
for Mukawa Spirits Sales
リフィルシェリーホグスヘッド 
アウトターン175本
カスクNo.309457
57.9%

評価

美味しさ:9/10
お気に入り度:9/10
総評:9/10

ノート

◯香り
フレッシュチェリー、カラメル、ミント。スワリングでシェリーらしい香りが立つが、圧殺ではなく度数やスペックの割に落ち着きがある。
◯味
カラメルががった、やや作為的なヨーロピアンオークの甘みと渋み。肉っぽい旨みがしばらく口の中を満たし、余韻に向けて中煎りキリマンジャロのような苦味とロースト感が続いていく。バックグラウンドが常にややハーバル&グラッシー。飲み進めるとミルキーさを感じる事も。
◯ボディ
分析的にはフルだと思う。香味の方向性の整い方やバランスの良さが際立っており、あまりフルらしさを感じないが。
◯フィニッシュ
中程度〜長め。ロースト感、やや古臭い黒糖感、草っぽさ。

コメント

比較的最近購入。
このボトルでは2つの「試してみたかった!」が詰まっている。
まずはGMという事。地味に念願のコニチョである()
ボトラーズの王様みたいな立ち位置(今は違うか?)な筈だけど不思議と縁が無く、齧った事があるのはむしろGM持ちのベンロマックぐらい。ちょっと気にはなっていたし、どれか選ぶのは時間の問題だったと思う。
次にモートラックのシングルカスクという事。過去に12年OBは試したが、光るものはあるものの個人的にはイマイチ・・・という評価だった。ただ、方々から見聞きするテイスティングの感触はどれも自分が好きそうな骨太系の雰囲気だし、12年OBでもその片鱗は感じていた・・・のでどこかでシングルカスク、特にシェリー系は試してみたいと思っていた。本ボトルはシェリーホグスヘッドとバッチリのスペックで、購入動機の大きな1つだった。
 
実際どうだったかと言うと・・・期待に違わぬ仕上がりっぷりで大満足。
香味の基本はシーズニング風なベリー+カラメル+ウッディという構成に、若干オールドちっくな黒糖。かなり樽味だが、それに負けないスピリッツの旨さ、特にモートラックでしばしば語られる「ミーティ」さやスペイサイド癖強勢でしばしば感じるグラッシーさ(ここは個人的ツボ)が樽味の下地を堅実かつ大胆に支えている。シングルカスクだが、ブレンド?と若干思う程度に多角的かつ整った香味、それでいてシングルカスクらしい1箇所押し出しの強いポイントも感じる。味わい良し、分析良しなオールラウンダーといった感じである。
 
個人的に総評9行くようなボトルは、減らすのが惜しいけどついつい手が出るみたいなボトル達だが、このボトルはまさにそんな感じで、かなり減りが早い(苦笑)。ここで書く殆どの記事は飲んで確認しつつ書いているが、なにより今日はかなり筆が進んでる・・・ついついあれこれ書きたくなる、良ボトルの証拠という事にして良いかと思う。


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