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【酒飲編Vol.19】グレンアラヒー 10年 カスクストレングス バッチ8

Spec

グレンアラヒー 10年 カスクストレングス バッチ8
(シェリーカスク/ヴァージンオーク/リオハカスクのヴァッテド?)
57.2%

評価

美味しさ:6/10
お気に入り度:5.5/10
総評:5.5/10

ノート

◯香り
木香、赤ワイン、ナツメグ&シナモン。奥からコーヒーのようなニュアンスも。終盤はバニラも。
◯味
辛口。ワインとシェリーの中間点。やはり後追いでチョコレートとレーズンを感じ、ともすればカヌレのよう。ただし辛口なのでヒリつく。
◯ボディ
フルだがルーズ。ちょっと浮ついた感じ。
◯フィニッシュ
中程度。チョコレートと樽由来と思われるウッディさが続く。シナモンが最後まで残る。

コメント

冬といえばシェ(以下略
グレンアラヒーはオフィシャルの12年が非常に良い出来で、シェリー系で常備している数少ないボトルだったので、他のボトルも気になっていた。一方で、すっかり人気銘柄の一つとなっており、今回のCSシリーズが何かの賞を取って以来品薄でなかなか手に入らないでいた。
このボトルを手に入れられたのは丁度そういったほとぼりも冷めた頃だと思う。好奇心と共に購入。

・・・いやぁ、シェリー系のボトルって難しいですね。そんな1本。
1番目立つ所の香味は非常に良いのだが、脇に邪魔くさい香味がわんさか居る・目立つというのが本ボトルの印象。コレはシェリー樽以外とのヴァッティングによるものかなとは思う。勿論シェリー系でどストレートにシェリー樽だけで熟成されているものはなかなかない。それはフレーバーに幅を持たせる為だろうし、別にそれ自体に問題は全く無い。
コレは自分のセンスの問題。まず1つは、自分が苦手意識のあるカスクの存在。ミズナラ、STR(一応要検証)、ヴァージンオークは苦手意識のあるカスクであり、このボトルにはヴァージンオークの原酒が混ざっている。そして間違いなくそれが「効いて」いる。ナツメグ&シナモン辺りはそこ由来では無いかと考えている。そしてそれが非常に邪魔。そもそも自分が最も嫌いな調味料がシナモンなのだから・・・。
もう1つは、自分がシェリー系に求める香味の問題がある。ウィスキーには様々なフレーバーがある方が好ましいというのが自分の基本線だと思ってるが、シェリー系だとそこがだいぶ変わってくる。コレが、とは言えないが乗ってると好ましくないと思えるフレーバーが結構存在する。そしてそこが前述の苦手要素とバッティングすると・・・。
シェリー系については、経験上1番バランスが良いと思うのがのがバーボン樽→シェリー樽フィニッシュかバーボン系とのヴァッティングだが、満足感が1番出るのは終始シェリー樽のボトル。けれど終始シェリー樽のは当たり外れがかなりデカい。そこで本ボトルのような手法になると思うのだが・・・こういうので納得の行くボトルにお目に掛かれることは滅多に無い。

心はシェリー系を求めていても、自分にとってシェリー系で当たりを引くのは本当に至難の業だなぁというのを痛い程感じる1本なのである。。

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