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【酒飲編Vol.24】グレンファークラス ファミリーカスク 1999 20年 for J‘s bar & 信濃屋

Spec

グレンファークラス ファミリーカスク 1999 20年 for J‘s bar & 信濃屋
リフィルシェリーバット
カスクNo.7062
55.2%

評価

美味しさ:8.5/10
お気に入り度:9/10
総評:8.5/10

ノート

◯香り
落ち着いたベリー系の香り、溶剤、うっすら蜂蜜。ハッカやミントのような鼻を抜けていくような要素も。
◯味
パワフルだが同時に落ち着きもあるモルト。苦味と甘みのバランスよく、モルトの旨みも出てる。最後の方にチラッと古酒風な黒糖のニュアンスを見せる。注いでしばらく経つとトータルでプディングケーキのように。
◯ボディ
フルと言って良いかとは思うが、どこか枯れた感じもある。
◯フィニッシュ
中程度。葡萄の皮と草。ほんのりオールドな黒糖感も感じる。

コメント

購入時に既に結構前のリリースだったが、偶然店頭で発見。
ファークラスは好きだけどガチスペックのボトル持って無かったなぁ、と言うのと、今このスペックこの値段で買えんだろうなぁという点、更に既にあったレビューやリフィルシェリー(元が古いカスク)というスペックからもちょっと行ってみるかと衝動買い。

Deacon Bluesのような、ひたすらに玄人味を感じる1杯。分かりやすい旨さを求めて飲むのではなく、グレンファークラスという銘柄の素に近い味わいをリフィルシェリー樽由来と思われるオールド風黒糖感を隠し味に楽しむ、そんなボトル。オールド感ががほんのちょっとしか効いていないのがミソだと思ってる。
ボディは流石に隠しきれないパワーを感じるがそれでも控えめで、余韻も控えめ、でも旨い。美味いじゃなくて旨い。この絶妙な「完璧じゃなさ」に、思わずケチも付けたくなるけど関心も納得もする、飲む側を思わず分析モードにさせるようなモルト。バーのプライベートボトルだが、まさにバーで出て来ると愉快な気分になれそうなボトルである。

実際家での飲み方も、美味いシェリーモルトが来た時の比較であったり、じっくりのんびり飲みたい時であったり、バーで飲む時のようなロールで楽しんでいる。その実質的な美味さ以上にウィスキーライフを充実させる素晴らしい1本だと思っている。



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