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【酒飲編Vol.38】ブルックラディ ベアバーレイ 2011

Spec

ブルックラディ ベアバーレイ 2011
50.0%

評価

美味しさ:7/10
お気に入り度:6.5/10
総評:6.5/10

ノート

◯香り
乳酸系の香り。チーズ。ほんのり果物と樽香も感じるが気休め程度。スワリングでバニラが現れる。
◯味
最初に来るプレーンな甘みが通り過ぎた後に、猛烈に穀物感のあるモルトが居座り続ける。香りに反して酸味系では無く、旨味系。
◯ボディ
ミディアム〜フル。黄色系のボトルとしては最高級にパワフル。
◯フィニッシュ
中程度。樽の香りベースに草っぽさとバタートーストが続く。

コメント

このボトルは購入前に某試飲会で飲んだ事があり、その時は正直ピンと来なかった。だがある時「麦の品種違いってどうやって味に出てくるのか知っておきたいな・・・」などと急に思い立ったので購入。なんせ麦の古代種ですから。古代種って書くと道半ばでしんでしまいそうですがモルトの世界ではまだ生きていますね。ハイ。
 
味の方はというと、圧倒的なチーズ臭。そしてビール混ざってんの?っていうぐらいモルトがムンムンな味わい。コレが古代種の力か・・・ホーリーというよりはメテオな出来だけど・・・。逆に、今日のウィスキーの大半が何かしら備え持つそれ以外の要素がかなりぶっ飛んでいる、極めて野暮ったく、旨い(美味い、ではない)ウィスキーとなってる。ウィスキーは香り>味だと思っているが、コレに関しては8割ぐらい味の方を楽しむべきボトル。
実はコレを飲んだ時に真っ先に思い出したのがブラドノック10年(1年ほど前に完飲しているのでレビュー無し)。チーズ臭からやたら旨みを感じるモルト、という構成がそっくりだった。いずれも取っ付きづらいが飲み始めるとなんだか美味いなぁ、悪くないなぁなんて思ってしまうモルトで、ちょっと癖になる部分もある。
 
開栓当初はもっとキツかったのでフィルムもせずに保管していたが、それが逆に良かったのか今日ではなかなか楽しめるモルトとなっている。
変態だが旨いので、きっとコレに刺さる人も居るであろう。

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