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旅のラジオを聴きながら⓪

ー ドイツ渡航前日ー
 今日から、ドイツ渡航が始まる。正確には明日だが今日のうちに家を発つので今日からといってもいいだろう。少しでもこの経験を忘れないためにも、こうやって文章としてまとめていきたいと思う。今日の朝起きてからの出来事をつらつらと書いていきたいと思う。

 フライト前日の今日は昨晩にお酒を飲みすぎたこともあって、何故か4時に目が覚めた。しかし、これも計算内。家を発つ9時前に寝室のカバーなどを洗濯しておきたかったのだ。だから、誰がなんと言おうと、昨日ずっと冷蔵庫の中にしまってあった1.5合のパック酒を最初に飲んで気分が悪くなり、それを紛らわすためにビールとハイボールを急に飲んだために悪酔いし、ご飯を食べた感触もないままご飯を食べ、そのまま眠ったために4時に喉の渇きと頭痛で起きる羽目になったことも、正当化できるのである。

 とはいえ、それとは別に、寝てる間にファブリーズを足元にぶちまけていたことは別である。断片的な記憶をつなぎ合わせて思い返すと、喉が渇いたものの飲み物を用意しておらず、同じ液体のファブリーズに手が伸び、しかしこれは飲み物じゃないということを微かな理性が自分に教えてくれた、というところまでは覚えている。
そこからどうしてファブリーズをぶちまけることになったのかはわからないが、本能的に足が臭いと思ったのだろうか。もしくはよくないものが憑いていて、それを清めたんだろうか。

 どちらにしても、旅の序章には申し分ない出来事をほんの数時間で起こしたのだ。これから始まるドイツでの日々もこんな刺激と予測できないことで溢れていることだろう。(起きてから、頭の整理がつくまでの間、自分が実はファブリーズを飲んでいたのではないかと心配になり、「ファブリーズ 飲む」で調べた。すると、オモコロチャンネルのARuFaがファブリーズを飲んでオナラをしたら匂いはどうなるのかという記事が出てきて、思わず笑ってしまった。もし仮にファブリーズを飲んだとしてもネタにできるので悪くないなと思ってしまった。真面目にいうと、もしファブリーズを飲んだらコップ一杯の水を飲みなさいとのことである。)

 さてさて、今日の過ごし方をまとめる前に、今回こうして文章を書こうと思ったきっかけについて書こうと思う。というのは、このドイツ滞在の準備段階で何をしようか考えていたが、特に変わったことを思いつかなかったので、普段聴いているラジオの人達に聞いてみようとした結果がびっくりするものだったのである。

 そのラジオは「Satoruと岡田悠の旅のラジオ」というもので、コロナ禍で旅に行けない鬱憤を紛らすためにしているラジオである。これがまぁ面白いのである。だから、聞けば何か起こると思ったのだ。

 すると、2月25日の回、通知で「デュッセルドルフはドイツの新橋」と来たときは、おお!と声をあげて喜んだ。聴いてみると、やはり正解。してみたい事がわんさか出てくる。以下に、簡単にまとめてみよう。

◻︎デュッセルドルフ水族館に行く
◻︎ライン川沿いを行く
◻︎新橋だと思って暮らす(日本のサラリーマンとして)
◻︎北海の鮭を釣る
◻︎知り合いを作って帰る
◻︎コーンポタージュを持っていく
◻︎新橋と日本の差分を埋める
◻︎最終的にデュッセルドルフ市長になる
◻︎ドイツ人に服装等近づく
◻︎ビールとソーセージばかり食べる
◻︎逆に日本食を食べる(入れ子構造の旅をする)
◻︎本をドイツ語訳する
◻︎じゃがいものプロになる
◻︎ハリボーに詳しくなる

んー、何が何だかわからない(笑)。
とはいえ、いくつかできそうなこともあるので以下にToDoリストとしてまとめてみよう。

◻︎デュッセルドルフ水族館に行く
◻︎ライン川沿いを内面的破天荒さをもって歩く
◻︎コーンポタージュを持って知り合いを作る
◻︎ビールとソーセージばかりたべる
◻︎日本食を食べる
◻︎じゃがいも料理をマスターする
◻︎ハリボーをたくさん買う

 これくらいだろうか。自分にとっては4.5年ぶりのヨーロッパであるため、なかなか破天荒すぎることは難しいが、内面的な破天荒さで家の中であれば実現できそうだ。加えて、節約生活をしたいと思っているのでまさに自宅でできるチャレンジはぴったりだ。食に関することばかりな気もするが、どれだけできるのか、そして他にもどんな新しいことをできるか。安全第一でやってみようと思って、今日を迎えている。

 さて、本題にようやく戻って、今日は9時30分ごろに最寄りの駅で友人と待ち合わせし、新宿で両替をして東京駅からのバスで成田空港へ行った。その友人はバイト先の仲間で上京して以来最も親しい人である。そんな気の置けない友人と東京駅でうどんと親子丼を食べ、解散した。彼はこのあとバイトだそうだ。こういった会話が自分がいま非日常にいることを自覚させてくれるような気がする。

 東京駅から乗ったバスは13時ちょうどに出発だった。Jambo Lacquer「setting off」とbutohes「Lost in water cycle」のプレイリストを流しながら都会を離れてゆく。かの沢木耕太郎さんも場所は違うがバスで成田空港へ行くのだそうだ。というのも今から自分が旅に出るという実感が湧いてくるからだそうだ。

 確かに、乗ってみて実感した。成田空港までの道のりは、日本を離れると言える。日本らしい高層マンション、スカイツリー、幾重にも重なる高速道路、そうした都会から近郊への変化、森林、田畑、工場が連続し、空港へとゆく。空港では日本人でもなく、どの国の人でもない時間があると言われている。このバスでの移動はまさにそんな状態への通過儀礼のようなものだろうか。

 そういえば、ふと思い出したが、換金した時の時間は早朝料金で少し高い?らしい。11時から変更するらしい。結果として少し損ではあった気もするが、そういうことがある、ということがわかっただけでも勉強になった。この旅の最初の教訓だ。

 そうして、1時間ほどで成田空港に着いた。人は思っていたほど多い印象はないがDepartureには長蛇の列が並んでいた。まだコロナ禍の影響が大きく残ってしまっているのだろうか。

 今日はここからホテルにチェックインするのだが、まだ時間が早い。なので展望デッキで少し休憩することにした。友人を待っているであろう2人組やスーツケースを横目におしゃべりしている家族、出発をひとり静かに待つ人、そしてなぜか半袖の人たち。自分も静かに過ごしているが、どこか心ここに在らずという感じだ。
希望と不安、その両方が同居している。ただただ飛行機のエンジン音が鳴り響くデッキで時間を潰した。

 ホテルは予約していた空港近くのホテルであったが、ドイツの滞在先での同居人も同じホテルに泊まっていて驚いた。彼と少し話して、同じ時間に空港へ出発することになり、不安な気持ちも和らいだ。ひと安心である。

 今日の夕食はセブンのパスタサラダと炊き込みご飯、ツナマヨおにぎりを食べた。ドイツの食事はどんなのだろうかと思いながら、日本食めっちゃうまいやんと思いながらあっという間に食べた。

 明日はチェックインの時間も見越して朝早いので早めに寝ようと思う。久しぶりの海外。今はとても楽しみな気持ちがいっぱいだ。

そして、旅立つ前にあることを忘れないようにしておきたい。それは映画「LIFE」のLIFE誌の理念である。
海外に行くことは安定からは程遠く、もはや冒険だろう。だからこそ、挑戦する価値があり、成長できたと思える旅にしたい。以下がその理念である。

“To see the world, things dangerous to come to, to see behind walls, to draw closer, to find each other and to feel. That is the purpose of life.”

いよいよ明日!✈️
次はドイツから更新します。

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