見出し画像

【今日は介護の日】忘れてはいけない一日です! 光明皇后(こうみょうこうごう)ー千人の体を洗う

【今日は介護の日】忘れてはいけない一日です!
光明皇后(こうみょうこうごう)ー千人の体を洗う
*今日は介護の日です。それにちなんで,日本における福祉の原型を作ったといわれる光明皇后の取り組みを再度ご紹介させて頂きます
いまからおよそ1300年前の奈良時代のことです。光明皇后とは、奈良の大仏を建立した聖武天皇の皇后で、仏教を厚く信仰し、慈悲深く、悲田院(ひでんいん)や施薬院(せやくいん)を設けて孤児や病人を救いました。多くの逸話が残っていますが、なかでも光明皇后の施浴の話は有名です。
当時は天然痘が猛威をふるい、多くの死者を出していました。光明皇后は夢で仏のお告げを聞きました。「皇后よ、人々のために功徳風呂を(貧しい人々が、無料で入れる風呂)を建てなさい。そして千人の貧しい人の体を洗ってあげなさい」と。
光明皇后は,自分の屋敷に風呂を作り、貴賤を問わず1000人の人を「我自ら千人の垢を去らん」と、風呂に入れることを誓いました。
1000人目は肉がただれ、膿が出て、髪が抜け落ち、皇后も思わず目をそむけたくなる老人でしたが、皇后が躊躇することなくその老人の体を洗い、そしてなんと患部に唇で触れました。驚くなかれその老人は大光明を放ち、金色に光り輝く仏の姿に変わり 、「我は阿しゅく仏なり」と言って 静かに天に昇っていったのです。まさしく阿閃如来(あしゅくにょらい)の化身でした。皇后様は自分の願いが達せられたことをお喜びになり、これが千人風呂の起源となりました。
なお、皇后様は、このとき同じ信仰が厚かった3人の典侍(ないしのすけ=付き人)に手助けをしてもらいました。人々はこの3人を三典(さんすけ)と呼び、これが「三助」(銭湯で風呂を焚いたり、浴客の体を洗う男)の由来となったといわれています。ー13歳からの道徳教科書参照ー
いかがでしたでしょうか。この千人の垢を洗い落とした逸話は一種の伝説ですが、たとえ実話でなかったとしても、光明皇后の信仰と慈愛の深さ表すものであり、この伝説が、天皇陛下と皇族方が慈善事業に貢献なさるお姿を見ても、後世の皇室に大きな影響を与えたことに違いはありません。法華寺には逸話の浴室が復元されています。
どんな時代にも 貧しく、病む人、身寄りのない人、恵まれない人は少なくありません。このような人たちにすくいの手を差し伸べ、無償の悲田院(ひでんいん)や施薬院(せやくいん)を開設した光明皇后の取り組みは、日本における福祉の原型といわれています。
私は光明皇后はまさしく 日本が誇れる偉人の一人に間違いないと思います。
かんながら ありがとうございます。
*物事に動じず、迷いに打ち勝つ強い心を授ける仏が 阿閦如来(あしゅくにょらい)です!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?