ARKスト鯖を見て思った/エンタメに毒されずエンタメとして楽しむ

先日僕の好きなプロ選手のゲーム配信にてちょっとした事件があった。
(その事件の途中殺害予告まであったのでちょっとしたという表現はよくないのかもしれないが。。。)
前提条件を整えるために背景とその時系列を説明しようと思う。

前提


①ARKというオープンワールドのシミュレーションゲームにてそれは起きた。
②ARKではPvPというプレイヤー同士で戦うこともできる設定であった。
③よくある形としては所属事務所などのメンバーだけで行うサーバーを立てて遊ぶところをストリーマーでは参加できるという普段接することのない人とも出会いのある条件で行われた。

時系列

①サーバー開始
②仲のいいメンバーで固まる人/ソロプレイや縛り(ロールプレイ)で楽しむ人/普段とは違う出会いを楽しむ人に分かれだす
③各グループ内外で話は動き出し、紆余曲折を経てその中のグループAとグループBで戦争を行う流れに
④今回のメインのひとりA氏が蛮族(窃盗など荒らしてまわる)というロールプレイを始める。
⑤A氏が戦争のことを知らず(諸説あり)戦争準備中のグループ二つも含め爆破行為や窃盗を行う。
⑥2つのうちひとつのグループAのリーダーが怒り、またそこの視聴者も怒る
⑦グループAのリーダーの視聴者がA氏の配信に行き荒らし行為や苦言を呈する(そこで殺害予告も)
⑧2グループが共同戦線を張りA氏を倒すこととする
⑨A氏すでに長時間配信していたが戦争を受けるにはオンラインでい続けなければならず一度配信は切るもののゲーム内には留まる
⑩12人VS1人(A氏)という構図で戦闘が始まる
⑪A氏勝利(12人側の攻めの経験不足と舐めプ・A氏拠点がゲーム内屈指の強ポジション)してしまう
⑫視聴者も配信者も誰も気持ちよくない構図が出来上がってしまう

というのが大まかな流れ。
わからない方はワンピースのMr.3がエルバフの戦士たちの戦に水を差したのを思い出していただき酒に爆弾を入れたのがA氏だと思ってもらえればいい(ただしA氏は戦っている(戦おうとしていた)ことはしらなかったが。)
今回ぼくが触れていきたいのは視聴者についてだ。
とある配信者は「視聴者は配信を面白くなくする天才」とまで言う。
先日引退を発表した大手所属のVチューバ―も厄介視聴者の手によってストレスを感じ配信をやめた経緯がある。
今回の件でも同じくそう思ったからである。

見ている画面に映る人が主役のストーリー


誰しも推しとする好きな配信者の配信を見ていると思う。
他人のゲームプレイ/他人のゲーム内でのアクションに一喜一憂して楽しむのが魅力の一つだ。
しかし、今回のストリーマーサーバーにおいてはみんな誰かの主役であって誰かにとっては脇役だという事を理解してない人がクソムーブ残念な行動を起こしたのだと思う。
グループAのリーダーの配信は簡単に1万人を集め人気コンテンツを行う際には3万人を超えることもある。いわゆる大手だ。対してA氏は500~1000人であることもある中堅といっていい配信者だと思う。
『そんな彼がグループAのリーダーに対してストレスフルなアクションを起こした。』
視聴者はA氏の配信に流れ込む。

「売名やめろ」
「面白くないぞ」
「プロレスできてないぞ」
「顔キモイ」

みたいなことをとんでもない勢いで書き込むのである。
地獄絵図だ。そしてグループAのリーダーの視聴者は過激派が多いなどという実証になってしまう。
主役の話に戻ろう。
Aの配信を見ていた人にとってはAこそが主役でありAが楽しそうにするその姿は面白くそれこそが求めているものだった。
グループAのリーダーの視聴者にはその楽しむアクションが脇役としても不要な産物でありイライラしたのである。
確かに配信者としての格はAのリーダーの方が上であることは間違いないがそれとこれとは話が違う。
俺の主役が楽しんでるのに「俺の主役が楽しめない行動をやめろ」とほかの誰かの主役へ言う事自体がエンタメを楽しむ資格のない人のとる行動なのである。
今回のサーバーはVoltroomというハイセンスかつ高品質なアパレルなどを手掛けるブランドが主催し開催されているものだ。もし蛮族という行為がその場所ににそぐわないとするならば彼らが制裁もしくは制限をかけるべきであり、もしくは「俺の主役が楽しめていない!」と苦情を言いたいのであれば彼らに言うべきであるのだ。
しかし、今回視聴者はほかの主役にナイフを向けた。
殺害予告まで起きるほどに。

もう一つの論点。

誰かの物語を楽しむエンタメでは誰かの物語であることを何度も認識しなければならない

昨今流行りの漫画やアニメに転生ものというカテゴリーがある。
転生し苦労も少なく「俺強ええ」をしていくものだ。
起きるトラブルの解決策は準備されていて数話もせずに解決する。
これらは主役として他人として自分を重ねた時にとても気持ちよくストレスが少ないものだ。
それ自体は私も好きで今回対象としたいものではないが、そういったコンテンツになれてしまった視聴者は『画面の中にいる主役』にも自分を重ねすぎる。
そして主役に苦労されると自分にもその苦悩が降りかかったようにストレスを感じ今回のようにアクションを起こしてしまうのではないのだろうか。
あくまで配信者は他人だし他人の物語で、製作されたコンテンツとは違う。
まして、ライブ配信というまさにリアルに視聴者と同じ時間軸で動く物語に対しても自分を強く重ねると他人の物語を自分のものにしすぎてしまうのだと思う。
(そんななか長くうまく配信できる配信者の中では『俺は/私は他人だぞ』とうまい距離間で配信をする人は多くいる。)
プロレスできてないぞなどというコメントで溢れかえったA氏の配信だが、リアルタイムに動く配信においてプロレスしている方がエンタメとしてどうかと思うのは僕だけなのだろうか。
もちろんプロレスは嫌いじゃないし、それはそれとして素晴らしいと思う。
だが、全員がプロレスしなきゃいけないというのはおかしいのではないだろうか。
そして、他人の物語に「プロレスちゃんとしろ」と口を出すのはおかしいのではなかろうか。
今一度他人の物語を借りて楽しんでいるのだと自覚することをお勧めしたい。

あなたの主役。つまりその人の物語が気に食わなければ見なければいいだけの事だ。
たとえ誰かにとっての主人公に邪魔されてもそれはその人の物語で
その人がいる場所にあなたの主人公もいて
それそのものがすべて物語の一部でそれ含めた全部を楽しめるのかを自分で判断して
嫌なら見なければいいだけなのだ。
【俺の思い通りにならない主人公のために俺が邪魔もの排除する。】なんてことは主人公たちは望んでいない。
あのくそ見たいなコメントをしたあなたはその物語の登場人物ではない。視聴者だ。

気にくわないやつがいればせめて主人公にいうんだ「○○あいつを倒してよ」「○○あいつと関わらない方が良い」「○○のもっとかっこいいところ見たい」
これは最初に説明した厄介リスナーによって引退した配信者の害悪くそリスナー引退の原因を作った人らと一緒である。
他人は他人。
ただその人の配信を楽しむガヤをすればいい。
視聴者であると自覚して楽しむことが求められていることだ。

まとめる

他人の物語を楽しみたいのなら自分は登場人物でない事を自覚する。
苦情はその場の管理者にいう
あなたの主役がその人であるように。それ以外の人も誰かにとっての主役であることを理解する。

これだけのことを理解してない人が多いのだと感じたのが今回の事であった。

#ARK #スト鯖

いつもサポートいただき感謝しております。 またどちらかからか飛んできていただいた方がたのご拝読にも感謝しております。サポートもうれしいですが拡散や何よりコメントいただけると嬉しいです!