ふうせんかずら(本屋)に行ってみた
7:30から営業している
セレクト系の本屋がある!?
そんなまさか!?
あるんです。奈良には。
しかも年中無休。えらいこっちゃで。
無人書店ということなので、
予め発行してもらったパスを
入口の鍵に打ち込んでいざ入店。
店員のいない本屋だと知っていたのに
店員さんだと思って女性のお客さんに
「こんにちは〜」
と声をかけてしまった。
「こんにちは〜」
と優しいあいさつが返ってきた。
さぞ不審だったと思う。
シェア型書店ということで
各棚には「棚主」さんがセレクトした
新品・古本がずらっと並んでいた。
小説ばかりの棚や、
棚主さんのZINEを中心にした棚など、
それぞれ棚主さんの個性的が発揮された
棚が揃っていた。
そんな中でびびっと来た本がこちら。
書くことについて書かれた本で、
ぱらぱらっとめくればこんな言葉が。
そうか、そうなのか。
うんうん、と頷きながら
脳内の買う本リストに入れて
店内をうろうろ。
そろそろ買って帰ろう、
と思って棚に戻ると
ない。
わざわざ目立つように少し手前に引いて
棚に戻したので見落としているはずはない。
でもないのである。
と、あたりを見回すと
先ほど店員さんと間違えた女性が
持っているではないか。
この人もこの本が気になったんだな
と思っていると、
なんと棚に戻したではないか。
少し様子を伺って
恐る恐る近づき
「この本は買われますか?」
と尋ねると
「買おうと思ってます」
とのことだった。
話を聞くと
彼女もこの本が気になっており
あとで買おうと思っていたそうだ。
なんだ、同じことを考える人がいるんだなあ
と、嬉しい気持ちになった。
なので上の写真は
また別日に別の書店で
買ったものなのだ。
ちなみに、
ふうせんかずらの会計はもちろんセルフだ。
自分で金額を入力して、
自分でキャッシュレス決済をするのだ。
本に挟まってる価格票を
箱に入れて会計するので
間違いはないと思うが、
お客さんの良心に頼った会計システムだ。
こういうのが成り立つのだから、
きっと奈良の街は穏やかなのだろう。
毎日行く本屋ではないが、
定期的に覗きたい本屋さんだ。
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