正解のない世界でベターを追求する仕事という体験
レバテックLABさんでインタビュー記事を書かせていただきました。
レバテックLABは、IT系人材サービスのレバテックが運営するメディアで、エンジニアのキャリア、事例、テック系ニュースなど、読み応えある記事が掲載されています。今回は、日本CTO協会取材のイベント「Developer eXperience Day 2023」開催を前に、同協会理事でSansan株式会社の執行役員でもある藤倉成太さんに“開発者体験”についてお話を聞く、という内容でした。
「開発者体験」?
”開発者”も”体験”も知っている言葉ですが、じゃあ開発者体験とは一体……? 藤倉さんの定義では、「開発者がエンジニアリングを武器として、自身が所属する組織の目的をよりよく達成するために必要な要素」というものでした。
エンジニアに限らず、「仕事をうまくやりたい」というのは誰でも考えますよね。じゃあどうすればいいか?
スキルアップする、ノウハウを学ぶ、ナレッジを仕組み化する……そして最終的には組織として成果を出す。フリーランスである自分の場合は前半部分を自分でなんとかするくらいしかやりようがありませんが、組織に属するエンジニアにとっては、企業・事業部・チームなどの組織運用体制から、評価制度、物理的な環境まで、関連してくる要素が本当に数多くあります。
チームにどんな人が何人いて、どれだけ裁量を持てるか、という点だけ考えても、求められる武器とその使い方が違うことは容易に想像できます。しかも、どれ一つとして同じ条件の仕事はないという。
それを開発者体験という言葉で表現し、要素を見出し再現性を考えるという姿勢が、とてもエンジニア的だなあと思いました。
確かに、個別の案件によって要求も違えばスケジュールも違うし、ステークホルダーも違う。それでも、目的をよりよく達成することを目指して開発者体験の向上に取り組めば、半年後、1年後に似たような案件でよりよい成果が出るかもしれない。
すべてを解決する正解はないけれど、今よりよい答えはある(=探求するし、つくって試してみる)
プロダクトに対してのみならず、つくることそのものに対する開発者の方の考え方に触れ、ベターを追求し続けることの意味を改めて感じた取材でした。果てしない……。
Developer eXperience Day 2023は、6月14日・15日にオンラインで開催されます。AIとこれからのエンジニアリングをテーマにしたセッションが多数あるようなので、関心のある方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
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