誰でも出来るFRLGメソッドズレ野生乱数(固定乱数も出来るよ)
はしり
こちらはPokémon Past Generation Advent Calendar2023 12/9の記事になります
こんにちは、初めまして研磨と言います
Pokémon Past Generation Advent Calendar2023の枠が余っていたみたいなので以前筆者がハマっていたFRLGの野生乱数をやってみたい方に向けて紹介いたします
メソッドズレについての話を除けば固定乱数で出現するすべての個体を手に入れるための教材にもなるはずなので、よかったらFRLGサンダーに興味がある3世代入門者の方も見てみてください
前提知識ですがエメラルドの野生乱数や固定乱数が成功する人なら問題ないかと
※メソッドズレ野生乱数は教えテレビを使うことが多いためGC自動化による操作が推奨です。FRLG固定乱数が難しいと思ったら手動でやるのは絶対にやめた方が良いです
メリット
さて今回紹介するこちらの乱数ですが、主な特徴としましては理想個体の野生ポケモンを出現させるのに非常に有用な手法であることです
第3世代(RS,Em,FRLG)では、ハードの性能の関係でポケモンとエンカウントする際に重めな処理をさせたりすることで再計算というものが発生し、メソッドズレと言う現象を起こします
この時本来のメソッドであるmethod1から一部の個体値が再計算される事により従来では出現しないはずの個体が出現するようになったりします
その時の再計算によって個体値が変わる現象をmethod2,method4と変わった個体値の位置によって区別しています
この処理によって何の変哲もない個体が理想個体へと化ける可能性があるのです
FRLGにおいてはシンクロがまだ使えないため、あるSEEDの理想個体の出現スロットを広げるなどと言うことは出来ません
スロットによって理想個体が存在しないという事もしばしばあります
そこでこちらの方法を用いることで理想個体の数を無理やり増やして解決しようと言った感じですね
具体的な仕組みについては他の方の記事で詳しいものがあるので末尾の文献をみたり、調べたりしてみてください(正直私はまっっっっったく理解していません)
で、野生産で理想個体が出せたから何が良いのと言う話になると
過去作対戦勢としては「野生乱数の理想?孵化産でいいじゃん」
リボン勢からしても「A0、C0の色個体くらいならズレなくてもでるし…」
と四面楚歌でぶん殴られそうな気はしますが、こちらの乱数をすることにおける最大のメリットは
”過去作対戦でオシャレボールが使える”
この一言に尽きます
これをメリットと感じられない場合は…知りません😠
検索しよう
ツールは3gensearchを使います。3世代の基本的な乱数の計算を網羅している超絶神々ツールです
個体検索をするときは3gensearchの個体逆算タブで全てのmethodを選択し、欲しいポケモンが出現する場所やバージョン、個体値を打ち込んで計算すれば出現しうる全ての個体が検索できます(固定乱数の場合はmethod1のみ)
次に個体逆算で調べた目標個体の開始SEEDを野生タブの初期SEEDに入力して再計算回数を調べましょう
これを調べる事でその個体の乱数が成功するかどうかの目安が分かります
野生タブで目標個体のmethodを選択、目標Fを0にしてリスト表示すれば一番上にその個体が出ると思います
その時リストの一番右端に”#”というカテゴリの数値が並んでいると思いますがそれが再計算回数になります
再計算回数と言うのは端的に言うと「多ければ多いほどメソッドがズレるし、少ないとズレにくいよ」という事です
ここで少しややこしいので理解しておいてほしいこととして、メソッドズレは再計算が多くなるにつれ[method1→method4→method2]という順で出やすく(ズレやすく)なっています
再計算が一桁くらいならズレが無くmethod1が出やすいし、30~60くらいならmethod4、100前後でmethod2が出現しやすいといった具合になります
また後述する操作によって意図的にズレやすくできるのでmethod4はかなり出しやすいです
※3gensearchは最新版でないと再計算表示機能が付いてない場合があるので注意してください
因みにエメラルドの野生がmethod2だよと言われてる理由はシンクロなどで再計算にかかる処理がRSやFRLGなどと比べて多くなったためだと思われます(多分)
なのでエメラルドでもmethod2が出ない事があって、よく分からない個体が出現したときは大体一個前のmethod4です
初期SEEDを探そう
まずFRLGの初期SEEDリストを入手しましょう
後期前期のバージョンやFRかLGかで出現する初期SEEDが変わりますが、辿りつける初期SEEDが存在しないという事はほぼあり得ないのでFRとLGのリストがある方のバージョンを持っておけばOKです
また初期SEEDを再現するためには一定の操作が必要とされています
リストにあるSEED値はほとんどがOPを無入力でスキップしなかった場合に出現するものであると思います
ゲーム内設定も指定されているはずですので、必ず確認しましょう
先ほど個体逆算で計算して出した目標個体の開始SEEDを3gensearchの”その他タブ/初期SEED検索”にある目標SEEDに入れます
次に先述の初期SEEDリストを全てコピーし、”その他タブ/初期SEED検索”の初期SEEDへ全てペーストしてそのまま検索します
恐らくリストが余りにも多いため上の一部しかペーストできませんが、大抵はなにかしら結果が出るはずです
どうしてもでなかった場合はペーストできていない部分のリストを、貼り付けた部分の一番下から辿って特定して検索範囲を広げるか、”その他タブ/初期SEED検索”のFの範囲を増やしてみましょう
次に待機時間です
恐らく先ほど検索で引っかかったFを見るとあまりにも膨大な待機時間になる場合があり、諦めたくなるかも知れません
しかし、ここで登場するのがFRLG3種の神器の一つとも言われている教えテレビです!(嘘)
教えテレビを使う事で消費速度が313倍(正確には1Fで313消費)というありえない速度で駆け抜けて10000000F待機だってものの10分程度の待機時間に抑え込むことができるように!
という事なので待機時間はFを313で割ってざっくり計算したものと、通常の消費速度の適当な調整分の値を自動化ツールに入力しておきましょう
実践でズレたFは313で割った商とその余りで分けて調整すれば良いです
(教えテレビ補助ツールなんてものもあります)
実践しよう
さてここからが本番です
先ほど調べた再計算回数でもその個体が出現するかどうかを乱数を成功させて調査しなければいけません(自動化が欲しい最大の理由)
あくまで再計算回数は目安でしかないのでズレが発生しにくいエリアであったり、試行回数を稼がないとズレが発生しないパターンなどもあるのでこれを手動でこなすのは至難の業となります
最初にしなければならない初期SEEDと待機時間のズレ調整はイーブイやサンダーを使うと早く確実に求まりますが、実践してる最中に出会ったポケモンを検索して後述する歩き判定の回数と初期SEEDがあっているかを確認をする必要があります
先ほど求めた初期SEEDの周辺FのSEEDを初期SEEDリストからコピーして3gensearchの”野生タブ/初期SEED”の上から3番目のリスト形式のところに入力しておきます(バージョンでFRLGを選択しないと出てきません)
大抵は能力値で検索すれば初期SEEDの幅を相当大きく取ってない限りは数通りか1つに絞り込めると思います
初調査時は検索範囲を±1万Fくらいにすれば教えテレビありでもSEED迷子にならないはずです
メソッドはmethod1,4,2すべてで検索しておきましょう
ということでここからは次のいくつかの方法を用いて乱数をしていきます
丁度いい再計算のパターン
特に何もせず普通に甘い香り、教えテレビを使って乱数をしましょう
再計算が微妙な時も取り合えず適当に試してみて実際のmethodを確認しておきます
再計算が一歩足りないパターン
method1→method4
method4→method2
に変えたいときに使います
再計算のズレを増やす方法の一つで一番やりやすいのが歩きによるエンカウントです
至極単純な話で甘い香りを使わずに歩いてエンカウントするだけです
実はエンカウントまでの歩数は初期SEEDごとに決まっています
自動化を用いてどの歩数でエンカウントするのかを調査しましょう
その時に出会ったポケモンの個体を3gensearchから検索すれば初期SEEDも分かるので要確認です
歩きは振り向きでも判定が入るので後述する方法の影響から、振り向きで調整することをオススメします
なお初期SEEDによってはエンカまでに歩数が2通りくらいに分かれたりすることもあります。多分運なので試行回数で破壊してください
更に再計算が足りないパターン
サファリゾーンやポケモンタワーなど一部のエリアでは再計算によるズレが発生しにくい場合があります
その時に使える方法です
出現ポケモンより低レベルの発光持ちポケモンを先頭にスプレーを使ってエンカウントするとズレが発生しやすくなる。というものを先に使うと良いです
それでも再計算が足りない場合は白いビードロも使えます
少し注意しなければならないのが、スプレーと歩きエンカウントを併用する場合です
その場合は先頭を高レベルポケモンにして、エンカする一歩手前で止めておいてから低レベルの発光持ちに入れ替えましょう
他にも育て屋のタマゴが出来る判定を利用した方法があります
更にズレを狙わないといけないmethod2で用いる最終手段的な手法です
こちらは育て屋に預けてからエンカする場所まで255歩、歩いたのちにセーブすることで使えます
スプレーで歩数を数えるのが楽です
都合の良い事に振り向きのエンカ判定はタマゴの歩数判定には使用されないので、特に考えずに255歩数えましょう
振り向きでエンカ判定をエンカ直前まで稼いだ後、タイマー終了時に向いてる方向に一歩だけ歩くことでタマゴが出来る256歩目の判定とエンカウント判定が被ってズレが発生しやすくなります
ただし、この手法を使うには実際にはタマゴが生まれていない事が望ましいです
基本は相性の悪い親でいいですが相性が良くて生まれないパターンもあるみたいなので、ダメだったら3通り試すか素直にpokefinderのFRLG孵化を見ましょう
タマゴが生まれるSEED値では目標個体がスキップされてしまうようです(実際やってみたけど出現しなかった)
Tips:サファリゾーンにおけるタマゴ歩数判定について
余談ですが独自に調査した結果、サファリゾーンにおけるタマゴ判定では受付に入る際の一歩はタマゴ判定に含まれていないものであると考えています
以下、調査当時の私のメモによれば
相性の良い親で育て屋に預けたタイミングにスプレーを撒いてからサファリに出入りしたのち、育て屋に戻っておじいさんに残り一歩で隣り合う場所でスプレーのメッセージを基準に255歩ピッタリにする。そして”一歩歩いて話しかける”をリセマラすると生まれる
254歩で止めるとリセマラしても生まれない。つまりサファリの受付判定を介してもタマゴとスプレーの歩数が一致することを確認
その後サファリの受付前でスプレーを使って受付に進み、サファリの歩数計とスプレーの歩数が一致するか確認するとスプレーの歩数分と同じ数字でスプレーが切れる。つまり受付に入るときの一歩がスプレーにはカウントされていない事が確認できた
同様の事がタマゴ判定にも言える
とのことでした(クッソどうでもいい独自要素)
更に更に再計算が足りないパターン
method1→method2にしたい…でも再計算が少なくてmethod4までが限界だよ😭
そんな時は低レベ発光+スプレー+歩きエンカ+タマゴ判定+ビードロ、すべてを組み合わせて”ひとつなぎの大秘宝”を見つけよう
なんとこの手法を用いればポケモンタワーの再計算5のmethod2陽気めざ霊準理想石頭カラカラを20%くらいの確率で出現させることが出来るようになるとか!!!!!!
因みにこの個体少し不思議なのですが、NPC消費の関係かポケモンタワー3Fでやって行動を微調整した場合のみズレたことを確認しています(誰か検証してみてね😶)
乱数に使った自動化のコマンド(ORCA GC Controller)
FRLGで便利そうなやつとか今回紹介したメソズレ用のものです
これが動けば改変するだけで3世代乱数は大抵解決すると思います
使ってみてね
雑まとめ
目標個体と再計算の検索
↓
初期SEEDと待機時間の検索
↓
実践。再計算に応じた方法でメソッドをズラす
最後に
アドカレの枠が空いていると聞いて思い付きで初めてブログを書いてみました
乱数自体はこれで成功すると思うので詳しい処理に関してはかなりいい加減に書いてます
不正確な情報があるかも知れません😢
また先駆者様の同じような記事がいくつかあるので差別化として誰にでも分かるように、かつ自分もいつでも思い出せるようにかなり詳細に書いてみました(逆に分かり辛かったらすいません)
読みづらい文章だったかも知れませんが最後まで読んで頂けた方が居たり、過去作のオシャボをやってみたい方の参考になれば非常に嬉しい限りです
次回のアドカレはポメラルドさんによる
”保存版 B振り控えめカムラサンダー+xdcheckで遊ぼう”
だそうです
控えめ5V1Uめざ氷サンダー以外にも良い個体が存在したのか?
それとも新しいサンダーの調整を編み出したのでしょうか?
楽しみですね
それではまた
実践してみたいポケモン(おまけ)
ポケモン名(使えそうな世代)
サファリストライク(3,4,5)
サファリラッキー(3,4,5)
カラカラ/ガラガラ(3)
イワーク(3)
ビリリダマ(3)
コイル(3,4,5)
以上はタマゴ技やOL技がほぼないポケモンで、この乱数が輝きそうなポケモンたちです
探せば他にも色々いると思います
本文中でも少し触れたmethod2再計算5の陽気めざ霊カラカラは様々な要素で安定しない上に操作を微調整しないと全くズレないためかなり希少価値が高く、自己満でしかないこの乱数においては試して頂きたいポケモンの一匹になります
あ、因みに陽気めざ霊カラカラは避雷針ならmethod1で普通に出ます😂
あとサファリにありがちなレア枠は出現率が低く、5v近い個体を狙う場合は実数値にして2前後は妥協せざるを得ないパターンが頻発するので要注意です
参考文献
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