両利きの経営 - 二兎を追う戦略が未来を切り拓く (チャールズ・A・オライリー/著)

筆者:チャールズ・A・オライリー(Charles A.O’Reilly Ⅲ)スタンフォード大学経営大学院教授。カリフォルニア大学バークレー校で情報システム学修士号。

<本の概要> 成熟した大企業や急成長企業が、市場変化やイノベーションに対応できず破綻・衰退に追い込まれた例が多い、一方で変化に適応しながら成長を続ける企業もある。その明暗を分けるのが「両利きの経営」だとの論調で展開。両利きとは、成熟市場にある既存事業での競争(知の深化)と新規事業におけるイノベーション(知の探索)を両立させることだと。を指す。大企業幹部、起業家など経営層の必読の一冊。

< 本の抜粋>

:成熟事業の成功要因は漸進型の改善、顧客への細心の注意、厳密な実行だが、新興事業の成功要因はスピード、柔軟性、ミスへの耐性だ。私たちはその両方ができる組織能力を「両利きの経営(ambidexterity)」と呼ぶ。リーダーが成功の要だとすれば、両利きの経営は戦うための武器であり、「イノベーションのジレンマ」を克服する真の鍵だ。

:「破壊的技術」または「破壊的イノベーション」の特徴は、新しい顧客層の心をつかむ新しい製品やサービスの導入を通じて、新規市場を創造することだという。

:両利きになるための4つの要素 - ①戦略的意図、②経営陣の関与と支援、③両利きの組織アーキテクチャ、④共通の組織アイデンティティ


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