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【自治体経営】マネージャーって難しい② 自律的に行動する職員

人材の育成指針やプランを見ると、これから求められる職員の姿として、「自律的に行動する職員」という表現がされているものがあります。
自ら進んで物事に取り組む「進取の気風」を持つ職員が必要だということなのでしょうが、このようなプランや指針は、「作って満足」、「議会で答弁して満足」という事が少なくありません。
職員の育成をする。=プランを作って、プランの内容を研修する。だけではないのに、言葉を綺麗にまとめることが成果につながるような気になっているケースもあると思います。
数年単位で人事異動が行われ、しかも専門技術職以外の事務職においては、転勤ぐらいに違う仕事をさせららるかもしれない状況において、職員が自ら進んで仕事をしやすい「環境」を整備することは、そんなに簡単なものではないと思います。
今の職場でも言われなくても自ら行動できる人、言われたことはそつなくこなす人、言われても違う成果を出してしまう人など様々です。
しかし、ある一定の年度は、そのメンバーで仕事をしなければならず、そこで一定の成果を出さなくてはなりません。
各個人の知識、経験、能力、意向をなるべく正確に把握し、与えられた単位の仕事について、みなの能力を発揮しやすいようにコーディネートしなければならないと思います。
時にはしっかりティーチングをしてから取り組ませ、出来る人にはコーチングにより、さらにチャレンジングな課題を与えてみる。
チーム内では、誰もがフラットに議論できるような「心理的安全性」に配慮する。
そうしたことを積み重ねながら、チーム運営をすることが「自律的に行動する職員」を育成することに繋がるのではないかなと思っています。

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