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【自治体経営】マネージャーって難しい③ ベルコン上司

マネージャー業務としては、幹部の方向性を予測して、実際の動きにすり合わせたり、また今起きている課題をわかりやすく幹部に伝えたりといった「調整業務」のほか、幹部にあげるべき選択肢のある項目のどちらを上げるのかや、どの部下にどのように実行をしてもらうかと言った「判断業務」もありますが、このような業務遂行に真摯に取り組むことは、本当に難しいと思う日々です。
そのような中、上司からあった課題や部下からの提案を全く判断もせず、そのまま流してしまう班長や課長もいます。サッカーで言えば、スルーパスと言えますが、そのような高等戦術ではなく、ただ単に流してしまうというマネージャーのことを、私はベルトコンベアー型上司、略して「ベルコン上司」とカテゴライズしています。

結局、部下の提案が悪ければ、所管の班長や課長であっても「部下の失態、責任」、上司の指示で起こった問題であれば、明示的には言わないものの「上司の指示が悪かったからだ」と吹聴するなど何かのドラマのワンシーンかと思うようなことも現実的にあります。
まあ、このような極端な人は少ないかもしれませんが、これに近い人は少なからずいると思います。
このベルコン上司に「検査官」オプションが加わるとさらに厄介です。基本的にはスルーなのですが、「報告がない」、「てにをはが間違っている」、「期限に遅れた」など何もしないのに細かいところだけ気づき指導してきます。自分では、提案、調整、判断もほとんどしないのに、細かいところだけ気づくのです。
このようなマネージャーが、上層部に取り入り、部長や局長などになった場合は、本当に手がつけられません。
そのようなベルコン上司のもとでも、諦めずに調整力と想像力を働かせて、物事を前に進めなければならないのも、マネジメントにおける難しさなのかなと感じます。

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