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—愛を遂行する為の(強い、もしくは弱い)(けれど)、純然たる、ある意志について

“どのような長い、苦しい路を通って、互いに離れ離れ、なおも互いにおのが重みをかけあいながら、二人は産みの苦しみにある魂をひきずっていくことか?” —ポール・クローデル「真昼に分かつ」  2014年木村伊兵衛賞受賞作「intimacy」後、最新の個展である「Family Regained」。  写真家・森栄喜氏が自身を“家族”というフィクションに接続し、虚構に組み込むことで、ファインダーによって切り出したイメージは、赤い鮮烈な色彩によってその全面を覆っている。  森さんと当時

    —愛を遂行する為の(強い、もしくは弱い)(けれど)、純然たる、ある意志について