永遠不滅のリフ(Bill Withersさんに捧ぐ)

Twitterのタイムラインは、相変わらず志村けんさん含むコロナの話一色のようではあるが、そんな中、突如Bill Withersさんについてのツイートが多くなったためおや?と思い調べたら、亡くなられたとのこと。

Bill Withersと言えば私は17歳の頃からミックジャガーとレニー・クラヴィッツのデュエットによる「Use Me」を聞いたのが、初めてこのミュージシャンの作品との出会いになりました。

この曲の凄いところやはりリフが主体となって、メロディーと同じかそれ以上にリフが重要であると言う点がすごく特徴的な曲だと思っております。

他にメロディーここまで、リフが重要な曲ってあるでしょうか?

すぐに思いつくようなところですと、例えばアース・ウィンド・アンド・ファイアーの「Let's Groove」であるとか、シックの「おしゃれフリーク」なんかもそうですが、ブラックコンテンポラリーミュージックにおいてはギター・キーボードのリフやベースラインが曲をずんずん進行させるような曲と言うのは多いです。

あと、リフとメロディの依存関係という点では「君の瞳に恋してる」のブラスのリフというのは、これがないと成立しないという意味では、これはメロディから主旋律をリフに渡され、またメロディに返す、という点で結構特殊な例だなと。

あとMarvin Gayeの「What's Going On」のインタールード(間奏)これを間奏ととるか、歌メロととるかは解釈が難しい。

A-B-サビ、、的な既存のポップスの枠組みにでの分類に当てはめようとすると非常に扱いが難しい例は有名曲でもたくさんあります。

他にも、マイケルジャクソンのBADのべースラインとメロの緻密な関係とか、歌謡曲でいうと「男と女のラブゲーム」の、あのイントロや間奏の主張っぷり、かつメロの引き立てっぷりは、ものすごい。

この場合、編曲っていうのは、楽器隊によるカウンターメロディーを作っているといった作り方なんですね。面白いです。

さて、このようにリフが重要な曲には枚挙にいとまがありませんが、ビル・ウィザーズさんの「Use Me」、11thの音がシャープするリディアン・スケール的旨味成分が、ここまで引き出されたリフというのはちょっと他に思いつきませんし、今後も出てきそうにありません。

残された我々はその偉大な音楽的遺産をしっかり受け止め、音楽作りに励みたいと思います。

読んで頂いて、ありがとうございました よろしければ、いいねやオススメ、サポート等を頂けると、次の記事を書く励みになります! ぜひ、よろしくお願いいたします