鷺巣詩郎「音楽と世界」(執筆録 其の2)読了
先日の其の1読了時の記事は下記に書きました。
それから約1ヶ月。ようやく其の2も読了です。その中から、特に印象に残った4つのエピソードを書いておこうと思います。
※このエントリーにはネタバレが含まれます。まずは本を読んでからがいい!という人はここでいったん、本に戻ってください。
2000ドル予算で買う機材
1000ドルでiBook
500ドルでプロトゥールズのMbox2
残りの500ドルでコンデンサマイクのNODE NT2A、プリアンプのTLオーディオAT2を買う。
と書かれている。興味深い。
ステム・ミックスとは?
ミキサーのバスという機能を利用して、いろんなミックスのバージョンを作って納品することだそうだ。歌あり、歌なし、コーラスのみあり、コーラスもなし。などなど。また、パラで出しているので、バランスの調整も可能らしい。
ヒップホップへの興味は正解探し
鷺巣さんの作る、管弦・クワイアなどが絡み合う豪華なアンサンブルなどの魅力とは対極とも思えるヒップホップへの興味はどこからくるのだろう?と考えていて。
その答えに迫るような記述があった。
ヒップホップ的な謂わばインスタントな作り方が台頭してきて、
「一体正解って何だろう?」
と、本気でこれから音楽にどう取り組むべきか悩んだ、という葛藤があったことが告白されている。
これが、ヒップホップやR&Bを探求する動機であると、腹落ちした。
音が良すぎても駄目?
映画音楽においては、ハイファイすぎることが逆に違和感となることがある、という。なんというジレンマ。
もちろん他にも面白くてためになるお話が盛りだくさん。
其の3も予定されているらしいので、その時は予約して買おう。
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