「固定概念に囚われない」もともとこを象徴する、学生時代のエピソード

先日、三年ぶりとかに、学生時代の友人たちとしこたま飲んで、いろんな思い出が蘇ってきた。

そんな中、一つ、同じサークルだった、音ごはんのボーカル、もともとこについて、思い出したエピソードがある。

若い頃から、彼女がいかに固定概念に囚われないで行動していたか、を象徴する1つのエピソードといえると思うので、今日はそれについて、書いてみたいと思う。

私たちが所属していた早稲田の音楽サークルには、「C年セッション」という行事が、入学してすぐにあった。

これは、早稲田の第二学生会館の地下にある、ちょっとしたミニライブもできる広いリハーサルスタジオで行われる行事である。

入学した1年生を対象に、課題曲を決めて自分の持ち楽器でセッションを、次々にローテーションしてみんなで演奏し、楽しんじゃおう、ついでに好きなプレイヤーを見つけて声をかけてバンドも結成しちゃおうぜ、という行事のこと。

僕らが一年生(我々のサークルでは「C年」といった)のときの課題曲は

男性ボーカル:佐野元春さんの「Someday」

女性ボーカル:レベッカの「フレンズ」

だった。

この時、もとこは女性ボーカルなのに、一人だけ「サムデイ」の方を練習してきたんですね(笑)。

なんか、多分ですが、こっちの方が、歌いたかったんだと思います。

僕なんかは結構素直に、自分は男性だから歌はサムデイを練習していこう、キーボードはどっちもやっておこう、とかあまり深く考えず、素直に考えてしまう方です。

つまり

「男は男の曲、女は女の曲を練習していく」

という固定概念に囚われていた、ということ。

その20年後始めた、もともとこさんの「音ごはん」の活動は、固定概念にとらわれないコンセプトや思想に溢れているところが、大きな魅力だと思います。

その独特な思想の萌芽は、こんなところにすでにあったのではないでしょうか。

実は最近もとこさんとデモを作っていたりするのですが、もうすぐ完成しそうな曲の中に出てくる歌詞で、こういうものがあります。

誰もまだ見てない空の色を 一面に塗ってみたいの

まさに音ごはんの活動は、もとこにとって、まだ誰も見てない空の色を、見つける旅なのかもしれない。

今年はもとこさんの活動を手伝い始めて2年目。

まだ見ぬ空の色を、一緒に塗って行けたら、結構面白い色になるんじゃないのかな?って、思っています。ごく控えめに言って。

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