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人生はいつも行き止まりの迷路だ

自動思考ほど厄介なものはない。


人間そう簡単には死なないし、死にたいと思ったタイミングで自由自在に死ねるなら殺人事件なんて起きないし、だいたい「死にたい」なんて思ったところで、その思ってしまった2秒はただの無駄な時間として消費されてしまう。

会いたくて震えるってほどのこともないし、会いたくてリスをカッするってこともありえない。というかそんなおぞましい事できるだけの度胸があるなら、とっくに精神科の診断書と障害者手帳取得してるだろうし、なんなら質の悪い犯罪者にでもなってもっと破天荒な人生過ごしてるんじゃないかと思う。


そんな、考えても仕方ない物事たちをとめどなく考えてしまう。

そんな自分を心から嫌いで、でも同時にそんな自分が好きなのかもしれないとほんのり思うこともあって、相反する感情が常に拮抗を重ねている。

支離滅裂すぎる、こんな私を亀甲縛りで罰してくれる者はどこかにおらぬかと、考えるのもまた時間の無駄なのかもしれない。

私の人生には無駄な時間ばかりがあふれる。

この命さえ無駄でもったいなくて贅沢なものに思えてくる。こんなにもったいないんだから、生きたくても逝くしかなかった人望ある妹に、この無駄な時間を分けてあげられたら良かったのに。なんてことはこの10年間に何万回思ったか数え切れない。


明日へ明日へと蒼く茹だる令和の熱帯夜。

この地獄の苦痛にもう一週間耐えたら、もし生きていたら21回目となる妹の誕生日がやってくる。


灼熱がこの絶望を焼き斬ってくれる夏はまだか。


今回の写真:2019年初夏、鎌倉の報国寺にて
     OLYMPUS OM-2 S/P使用。

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