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ベトナムハーティンのケゴ湖について

Ke Go(ケゴ)湖は、ベトナム中部ハーティン省のカムスエン県の西に位置し、ハティン市から約20 キロメートル離れている。

ケゴ湖はカムスエン県(主に)、キーアイン県、フオンケー県の3つにまたがっている山岳地帯にある。ハーティンで最大の湖。

ケゴ湖の大きさは、3億4千5百万㎥で、湖からの水は250 kmの長さの大きな運河をたどり、カムスエン県、タックハー県、ハティン市の2万1千ヘクタール以上の耕作地を灌漑し、下流域の鉄砲水、浸食防止に効果的な対策事業として人工的につくられたものである。

70年前、ハティンの人たちは、非常に貧しい農業で、塩水に囲まれたの3県にある土壌地帯で畑の耕作を行っていた。また、ラオスからの強風、干ばつ、暴風雨、洪水などの過酷な自然がサツマイモや米に被害を与えていた。

当時、3県地区の人たちは農業用水が深刻に不足している状態で、農民は一年中貧しく苦しい生活が続いていた。

その時期にケゴ湖造成計画が立ち上げられた。

最初、ケゴ湖は10年以内に建設される予定であったが、その後の計画の具体化の間にハーテイン省は6年間撤退することが続いていたという。しかし、1976年の初めに、ベトナム政府は、ハティン省とゲアン省をゲーティン省に統合した上で、2つの人々の合意により、この湖は3年以内に、急いで建設される計画に変更されることとなった。

ケゴ湖は1976年3月26日に建設工事が着手、開始された。

ここの地域の人々のコンセンサスにより、毎日、平均して約1万人が協力して掘り起こし、構築を続けて、全員が始業午前2時から深夜までの3つのシフトに分けられる一大プロジェクトとなっていった。

建設工事全体で、誰もが働きに来て、各参加者は少なくとも年に30日以上の貢献をした。

3年後、1979年2月3日、ケゴ湖で初めて開水式が行われた。

カムスエン県とタックハ―県の何千人もの農民たちは、霧雨と寒さにもかかわらず、運河の両側に群がり、何日もの期待の末に水の流れを見た。誰もが感激の歓喜と涙が止まらず溢れ出た。まさに、命を削るような建設作業であったと聴いた。



3年間の建設工事の後、ケゴ湖が完成して使用されるようになり、画期的な農業水排出導入工程が生まれ、この一大地域の田舎の農業が変わり、ハーティンの開発が促進されることとなる。

直接的には、水資源の恩恵を受けているカムスエン県、タックハー県、ハーテイン市だ。

ケゴ湖は、これらの地域の人たちの生産と生活の利便性に大きく貢献している。

ケゴ湖はこのような歴史的な流れの中で、人造湖ではあるが、山岳地帯の自然な湖のように自然のままの景観と美しさを持っている。

ここに来ると、遠くに山や丘が壮大に映り、緑の木々に覆われる様子は、歴史的な建設工事に関わったこの地域の人たちの手作業の這い上がろうとしてきた苦難と熱意を感じて大きな感動を覚える。

ケゴ湖の真ん中には小さな漁師の船が数隻あり、ここハーティンの人々の、ある意味では、打ち克ってきた平和で穏やかな生活を感じさせてくれる。

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