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円安の波紋・外国人就労者からの視点

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急激な円安がなぜ大問題なのか? それは、外国人就労者だけでななく、もはや、日本国民の多くの人にとっての大問題であります。  円安には輸出企業にとってのメリットがある一方で、国民…
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2024年4月の記事一覧

『円安の波紋・外国人就労者からの視点⑯』急激な円安が止まらない

1.急激な円安の動向が外国人就労者に与える影響 この5年間で見られる急激な円安のトレンドは、日本で働く外国人労働者たちにとって深刻な影響を及ぼしています。  これは、外国人労働者自身の生活水準だけでなく、彼らの家族が頼る経済的な支援にまた大きな影響を与えます。  現在の為替市場の5年間の劇的な円安動きは、日本で、働く外国人就労者に、大きな影響を与えています。  外国人就労者は、日本で稼いだ収入を、母国の家族の生活支援や自身の借入金の返済などのために送金することが多いため

『円安の波紋・外国人就労者からの視点⑮』急激な円安が止まらない

1. 1ドル154円台半ば今日、2024年4月19日の東京外国為替市場の動向についてです。  主なポイントは、中東の緊張が高まると、投資家が安全な資産とされる日本円に逃避し、その結果円が一時的に価値を増しました。  具体的には、午前中にイラン中部での爆発音の報により、リスク回避の動きが強まり、円は一時、1ドル=153円台後半にまで上昇しました。  しかし、その後、イランの核施設に被害がないという報道が出ると、中東情勢の悪化に対する懸念が和らぎ、円売りが進んで円は再び下落

『円安の波紋・外国人就労者からの視点⑭』揺れる円 - 世界を読む鍵は?

    4月10日のニューヨーク外国為替市場では、アメリカの消費者物価指数の発表を受けて円安が加速し、円相場は一時、1ドル=153円台まで値下がりしました。1990年以来、およそ34年ぶりの円安ドル高水準です。   円安が進行する背景には、日米の間の金利差が何度も指摘されますが、これ以外にも多様な争いが絡み合い、複雑なダイナミクスを形成している点をより見ていきたいと思います。 1.インフレ率の相当とその影響 アメリカでの消費者物価指数の上昇率が市場予想を上回るとい