マガジンのカバー画像

円安の波紋・外国人就労者からの視点

21
急激な円安がなぜ大問題なのか? それは、外国人就労者だけでななく、もはや、日本国民の多くの人にとっての大問題であります。  円安には輸出企業にとってのメリットがある一方で、国民…
運営しているクリエイター

2024年3月の記事一覧

『円安の波紋・外国人就労者からの視点⑬』

現在の円相場は、1990年7月以来の連続、1ドル=152円に迫るほどの円安ドル高水準に達しています。 市場が緩和的な金融環境が続いていることに気づいています。日銀の審議委員会からの追加の利上げに関する具体的な反省がなかった事も、円売りを強める一因となりました。 鈴木交渉大臣は市場の動きに対して「高い緊張感を持って見守り、行き過ぎた動きには断固たる措置」と慎重、市場の動向を強くけん制しています。 米の受け取り差が縮まりにくいという見方や、政府・日銀の

『円安の波紋・外国人就労者からの視点⑫』

現在の円安の状況について、情報をまとめてみました。 1.円安の現状とその影響 現在の日本経済は急激な円安に見舞われています。2023年のデータによると、円は主要通貨に対して大幅に価値を下げ、特に米ドルに対しては過去数十年で最低水準に近い値を記録しました。  この円安は、日本の輸入コストを大幅に増加させ、国内の物価上昇を加速させています。日本はエネルギー資源をはじめとする多くの輸入品に依存しているため、円安は消費者物価指数(CPI)の上昇に直結し、国民生活に大きな影響を及ぼ

『円安の波紋・外国人就労者からの視点⑪』

円安についての議論は日本の経済状況にとって重要な課題だと思います。 現在の1ドル151円は、160円から200円近くの超円安へ向かうと警告する専門家たちもいます。 1. 急激な円安がなぜ大問題なのか?それは、外国人就労者だけでななく、もはや、日本国民の多くの人にとっての大問題であります。  円安には輸出企業にとってのメリットがある一方で、国民全体が襲われる輸入品の価格上昇や生活費の増加という過大なデメリットがすでに現在起きています。国民の私たちひとりひとりの大きなデメリ

『円安の波紋・外国人就労者からの視点⑩』

この5年間で起きている急激な円安のトレンド、為替レートの変動は、外国人労働者たちにとっては、深刻な痛手となり、その生活や家族への影響は計り知れません。 この円安トレンドに焦点を当てて、日本で働く外国人就労者たちの支援の立場から、連載を書かせていただいています。 春分の日に 昨日3月19日の東京金融市場は、日銀によるマイナス金利解除など大規模金融緩和策の見直し決定を受け、外国為替市場で円相場が1ドル=149円台後半に下落しました。  昨日、午後1時現在は149円69~71