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円安の波紋・外国人就労者からの視点

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急激な円安がなぜ大問題なのか? それは、外国人就労者だけでななく、もはや、日本国民の多くの人にとっての大問題であります。  円安には輸出企業にとってのメリットがある一方で、国民…
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2023年10月の記事一覧

『円安の波紋・外国人就労者からの視点④』

4.過去30年の為替相場の動向1990年代初頭から2000年代初頭までの期間では、円安傾向が見られました。この期間は日本のバブル経済崩壊や長期不況期間に重なり、経済低迷や低金利が円安を促しました。また、アメリカ経済の比較的好調さも、円安の要因となりました。 2000年代後半から2010年代初頭にかけては、円高傾向が見られました。この期間はグローバル金融危機の影響や世界的な不安定要素が増加し、円が安全資産としての需要を高めました。また、日本の経済成長の鈍化やデフレ懸念も、円高

『円安の波紋・外国人就労者からの視点➂』

はじめに外国人就労者の生活支援事業の現状の困難は、コロナ禍の中で、私たちには追い打ちをかけるような荒波として、襲って来ています。 この5年間の円安の激変は、グラフで見ると衝撃的なものです。 昨年からの円安は、外国人就労者にとっても、大きな影響を及ぼしています。日本政府が、メッセージを発信出来ずにいることも、外国人就労者にとっても、大きな悲しい要素になっています。 円の価値が下がり続けていますから、日本国内の住んでいる外国人就労者が、自国に送金する際の換算通貨の価値が、激