悪魔憑きは殺さなければいけない
今、姫の乗る馬を引きながら、この先を考えているが碌な未来が見つからない。
姫は悪魔憑きの被疑がかかっているが今自分の判断では殺すことはできない。協会本部まで連れていき、判別する必要がある。それまで目を離すことはできない。
姫の従者は俺を決して信用せず、駄馬を駆りながらを俺から注意を逸らしはしない。先の戦闘で二人を守ったが信用を得ることはできなかった。
「いつまでこの荒地が続くの!私はともかく姫様は一度湯浴みしていただなければいけません。埃と泥汚れを落とし、髪を洗い、