呼び方多すぎ問題。
これは「エレキベース」です。
これは「コントラバス」です。
日本のジャズ・ポップス界では「ウッドベース」と呼ばれますが、楽器自体は同じです。イメージ的には、弓弾きが多い時は「コントラバス」。指弾きが多い時は「ウッドベース」と認識してます。
コントラバスをクラシック(オーケストラ)で使う時は、弦高を高めにして、サスティーンは短めの弦を貼ります。
ジャズで使う時はその逆で、弦高低めでサスティーン長めの弦を貼ることが多いです。オーケストラの時と同じセッティングでジャズをやると、右手も左手もぶっ壊れてしまいます。ジャズのセッティングでオーケストラで弾くと弦が指板にばちばち当たるし音色も明るすぎて悪目立ちするし…みたいな。
ロック、ポップス業界で、
「ベース BASS」
というとエレキベースのことを指します。
ここでは基本、ベースといえばエレキなので、コントラバスの事は「ウッドベース」と呼びます(日本では)。弓弾きはせず、ほとんど指弾きというイメージです。
「アコベ」というのはアコースティックベースの略だと思うので、一瞬コントラバスかな?とも思うのですが、大きめのアコギのボディに4本弦が貼ってある、こちら
を指すこともあるので注意が必要です。
「アップライトベース」楽譜ソフトやDTMソフト上で、ウッドベースの事をこう呼ぶ場合もあるのですが、「エレクトリックアップライトベース(EUB)」
というものがあり、こう言われた時も注意が必要です。
ミュージカルではエレキとウッドと両方弾くことが多いのですが、楽譜には「Electric / Acoustic」と書いてあります。ここで言うアコースティックはいわゆるコントラバスの事で、場面によって日本で言うところのコントラバスだったり、ウッドベースだったりします。
「Double Bass」というのはコントラバスの英語圏の呼び方で、ジャンルの区別は特にありません。
吹奏楽の世界では一番低い音を担当するのは基本的にはTubaで、絶対コントラバスが入るわけではないので、「弦バス / String Bass」と呼ばれます。これホント吹奏楽界だけの特殊な事例なので、この呼び方が特殊だってことは知っといてください。
自分のクレジットをこうしてくれ!という拘りは特に無いんですが、発注受ける時に、ストリングスセクションのコントラバスなのか、リズム隊のウッドベースなのか、どっちもやるなら比較的どっちが多いのか、その辺りがわかってると、ベストな楽器を持っていけるかなと。
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