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とある原作至上主義寄りのファンの憂鬱と願い

偶然、愛してやまず宝物の一冊である書籍が最近ドラマ化しているのを知った。

タイトル『銭湯図解』
著: 塩谷歩波 / 中央公論新社

冒頭部 後半の、"最近ドラマ化しているのを知った。" の素っ気なさでお分かりいただけただろうか、私は原作至上主義寄りの人間なのである。

アニメ化・ドラマ化・映画化・メディアミックスを敵視するつもりはない、愛する作品を世に知らしめるというのに必要不可欠で言葉は悪いが「上等よ、先生、出版社様、何やってもいいんじゃねぇ!?」

冷めないで (以下省略) イッちゃって!!!
   (〃)
めっちゃゴリゴリ (〃) 暴れまくってイイぜ!!

『睡蓮花』 − 湘南乃風

と いう風に透き通るような白い睡蓮の花の如く 澄み切った心持ちなのでございます。全然分かんねー!!


まあ 泥中之蓮という言葉がございます、本来の意味は

俗世にあっても、清廉な人物のたとえ。また、けがれた環境の中でも美しさを保っているもののたとえ

コトバンク

なのだそうです。


ところがどっこい、建前では睡蓮の花ように美しい 仏様の御慈悲ぶってはいますが、私の中のドロドロとした泥のような本音は…

「カーーーー、本当はヤなんだよな〜。

アニメ化・ドラマ化・映画化したら話の尺が足りないからオリジナルエピソード特攻(ブッコミ)されたり、あれやこれやエピソードを改悪されたり、この子を採用したいってイメージに合っていない子をゴリ押しされたり、バーターでこの子も使ってとか更にゴリ押しされたり、このエピソードの尺がい〜らないって端折ったり、このキャラクターはいらないので削りますぅとか言われて滅殺豪波動されたり、男ばっかじゃないすスかー 准主人公女の子にしましょーよーって安易に性別から設定まで変えられたり、恋愛ゼロはキツイな〜 F層全方位狙いましょうよ 先生〜 とか色々変な味付けされそうだもんなァ 🤮」

もっと嫌なこというと、後々 演者の ○○ さんが わるそ(※ 筑豊弁で"悪いこと"、ワタクシはたーし先生の『ドンケツ』が大好きなのです)してお蔵入りになりましたー、とか、△△ さんが体当たりの演技して大ブレイクしたものの事務所サイドがソフト化に難を示していますー、とかなろうものなら 愛しの原作にまでケチがつくかもと胸が痛み 目も当てられない… 三谷幸喜も2020年に言ってたじゃん、

ほいでよォ、メディアミックスが厄介なんよなァ。めっちゃ可愛い子ォとか宣伝部長に引っ張ってくんのはええんやけど 「君ィ、原作ホンマに読んだことあるんけ?」ってこと、無きにしも非ずやんかー 🤐


まだまだ思うところがありますが、以上がワタクシの睡蓮花、原作を愛するがゆえのアニメ化・ドラマ化・映画化・メディアミックスに関する建前と本音なのです。

建前っちゃ建前で、否 これもある意味本音だけどアニメ化・ドラマ化・映画化 等でファンが増えたり、付随して原作がより売れてくれるのは心から嬉しいよ。

原作がより多くの人に愛され、売れて、それによって先生や出版社様に還元され 先生によって更に素晴らしい作品が生まれたり、出版社様サイドでは原稿代自体が底上げされたり、新人の先生にチャンスが与えられたり、ペーペーの新入社員だったけど今では立派な目利きの編集者に育て上げました… 我々はますます素晴らしい書籍を世に送り出します!みたいなお金の還元、そんなんファンにとってはパラダイス銀河や〜ん。(出版業界はそう甘かない阿修羅道だとは思うけどね…)



蓮はきれいな水では咲かず、ヘドロのような泥水の養分を吸収して見事にあの大輪の花を咲かすというのです。どうか私の愛する原作の数々が、アニメ化・ドラマ化・映画化・メディアミックス 等される場合は魑魅魍魎が跋扈するショービズの世界のしがらみや便乗商法、騙し討ちでの乗っ取り 等々 渦巻くヘドロを踏み台にして見事大輪の花を咲かせますように…




タイトル『湯あがりスケッチ』
監督・脚本: 中川龍太郎
出演者: 小川紗良,森崎ウィン 他 / ひかりTV

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