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なんてことない 日記 - なんてことない 日記 - (拉語)caesarea ⇒ (独語)Kaiserschnitt ⇒ (日語)帝王切開 【別記】

小さい頃 私は帝王切開で生まれたと母J子はんに聞き、お風呂の度に彼女の縦型の勇ましい傷痕を見るのが好きでした。私がこの世に生まれてきた証、母が帝王切開による痛みに耐え私を産んでくれた証… へその緒に通ずるような、聖痕というには大袈裟だけどただの手術跡というよりは私と母の絆のように見えていたのです。


ただ一方では 今 問題になっている「日本の性教育の遅れ」を諸に受けたといえば聞こえは悪いのですが、赤ちゃんは皆 帝王切開で生まれるものだと勘違いしていました。その他の出産方法を知らなかったのです、よって幼馴染の のんちゃんやミイちゃん、チーちゃんやリッちゃんのお母さんもみんな帝王切開の縦型の傷跡があるもんだと思っていました。

それこそ高学年になるまではそんなもんだと思っていました。

結構ピュアだったのね、小坊の頃のk1mmyくん。


まあそんな呑気な問題じゃないか。大人になって改めて分かる、性教育は重要っスわ。照れるけどー 🤣


そんなワケで帝王切開はそれこそ4才頃(西暦1984年頃)、あの頃の私は『魔法の天使 クリィミーマミ』と『忍者ハットリくん』そして『イーグルサム』に夢中でした…

(私もこの絵本持ってたぜ ⇧ 🤩 )

やっぱり子供だから色々聞くんですよ、

私「おかあさん、帝王切開ってお腹切るんやろ?痛くなかったん? 😀 」

オカン「手術の時は麻酔っていう痛み止めの薬使うんやけど、それが切れたら大変やんか。延々と痛いし熱も出るしご飯も食べられへんから点滴や。しばらく寝込んでたわ 🥺 」

私「えー、こわいー、ほんなんやったら私 大人になっても赤ちゃん産まへん 🤯 」

※ オカンよ、苦しい中頑張ってくれてありがとう。あなたの娘はその話を聞いて帝王切開が心底怖かったのですが、いざ受けたものの如何せんアホなので痛みを忘れてベビーYっちゃんに夢中でした。

あの頃のk1mmyくんよ、君はちょうど30年後の34才のときに第一子を帝王切開で産む。でも大丈夫だ。相変わらず君はアホやから痛みどころやあらへんかったで、安心しィ。


そんなこんなで帝王切開は個人的に馴染み深いものでしたが、踏み込むと更に疑問が生じます。

根本的に帝王切開の、帝王様とは誰のことなのか?

(⇧一般的な帝王様のイメージ画像)


オカン「古代ローマの皇帝で、ユリウス・カエサルっていう人が帝王切開で生まれたから そっからそう呼ばれるようになったらしいで 😗 」

私「そのお母さん、お腹痛なかったんかな? 😀 」

オカン「そんなハズないと思うけどな〜 😗 」

全くですわ、麻酔なかったら命は助からんと思うで。




この際なので改めて語源を調べたら、

① ラテン語の sectio caesarea (日本語で帝王切開、発音でセクシォ シザレア)がシーザー=カエサルと聞こえちゃった説と② カエサルがドイツ語でカイザー(まんま皇帝)と誤訳されちゃった説、③-A 古代ローマでは妊婦さんが分娩時に生憎亡くなられた場合カエサル法(遺児法)に基づき、埋葬前に御遺体の腹部を切り遺児を取り出すという法律があったため、③-B またその遺児のことを " 切り取られた者 " という意味でカエソ、またはカエサルと呼んでいたことがコチャコチャコチャっと混ざったっぽいです。※ アホなりの解釈なのでご容赦ください…

ちなみにユリウス・カエサルのお母はん アウレリア・コッタさんは紀元前120年生まれで紀元前54年没なので66才まで生きられたそうです、紀元前の御方として見るなら御長寿よね 😀

件のユリウス・カエサルさんですが、文筆家でもあるため名言が多いのです。

Veni, Vidi, Vici(来た、見た、勝った)

カエサルがポントス王を討ったときに
友人に書いた手紙の一文

昭和生まれのコテコテの大阪人にはやはりこちらのCMの方が馴染み深いでしょう、

子供の頃、えらいインパクトの強いCMやなァ思ってたんですけど パ ク… ロディの楽しい朗らかなCMですわ。



ちょっと脱線ばかりしたけど、うちのオカンや私の友だちは自身が経験した帝王切開に対してすごくコンプレックスを抱いてて聞いていて泣きそうになるんですよ。誰か、何か言ってくる人が居たみたいでひた隠しにしていてとても可哀想だった。どんな出産方法でもいい・悪いとかないと思うんだけどなァ。


私は 今はもう癒えて見れなくなったけどオカンの縦一文字の手術跡も、私自身のミミズみたいな横一文字の手術跡もどっちも大好きかな。

もう令和ってことで、帝王切開を悪く言われて悲しむ妊婦さんが増えないことを祈ります。

全ての妊婦さんにとって、ご自身のかわいい赤ちゃんの誕生日が最高な日でありますように…



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