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今時のシンガポールの自転車事情

2020年7月更新
解除のフェーズ2で5人までのライドが可
信号待ちなどではグループ間で十分距離をあけるように
コンビニなどではマスク着用

COVID-19の流行で、グランフォンド世界選手権の予選でもあるツールドビンタンなどのレースはすべて延期、モチベーションをどう保つか?がサイクリストの関心事でした。シンガポールは臺灣や香港なみに流行を抑えてきていましたが、徐々に海外からの持ち込みよりも国内発生が増え、3月25日から学校や職場以外での集まりは10人までになりました。サイクリングクラブも公式なグループライドは休止、私的なライドも10人までになりました。4月1日にはエイプリルフールではなくて、モチベーションを保つために楽しむためのイベントとしてツールドシンガポールと名うって、シンガポールでサイクリストになじみのStrava区間の合計タイムを紳士淑女的に競うというイベントをCycosports社が企画し、多くの競技志向ライダーが参加始めたところでした。原稿依頼を受けた4月に入ってそれでも国内発生増加が止まらず、4月3日に首相がサーキットブレーカー(過剰電流が流れた時のブレーカー、株式市場が乱高下したときのブレーカーになぞらえて)として必須な職場をのぞき学校や職場を休止、食事も持ち帰りだけになりました。その晩にはシンガポール自転車協会のPresidentのDr Hing Siong Chenから、健康を保つためにも自転車は推奨されるが、ソロもしくは同一世帯の家族とのペアで事故に気を付けてライドを発表がありました。オランダ王立自転車連合の方針とほぼ同じです。

1.適度な運動は良質の睡眠を伴い、免疫を保つに重要です。身体的な健康だけでなく精神的な健康にも運動が薦められており、薬を処方するように運動を処方するExercise is Medicine® (EIM)は米国のイニシアチブで毎年5月がEIMの月となっています。
2.ソロでもしくは同一世帯の家族とペアで
具合が悪いときはライドしないのはもちろんのこと、発症前でもウイルスだしていることはあり、激しい息遣いでもウイルス排泄される可能性も分かって来ました。ペアで乗る時も1.5m離れて横で並走(シンガポールの道路交通法では合法です)するか、ドラフティングも相当な距離をあけるのが安全です。
https://road.cc/content/news/how-much-distance-should-you-leave-cyclist-ahead-272229 の図は大げさですけど、
密閉空間ではなく大気で拡散されるので実際にはドラフティングしていてもウイルスを大量に吸入することはないと考えられますが、健康第一の距離を保って欲しいと思います。
3.スノットロケットと呼ばれる手鼻をかむのも不潔ですし、痰や唾液を飛ばすのもご法度です。どうしてもの時は停車して、テッシュペーパーなどを使って、適切に処置してください。
4.ハードワークアウトに注意
フルマラソン後に感冒が増えることが有名なように高強度の運動後に免疫力が低下し感染しやすいと考えられています。ロンドンマラソン参加者の研究ではアレルギー症状があるとより感冒になりやすかったというのもありますので、今まで以上にアレルギーのコントロールもお願いします。
5.危険なライドは落ち着いてから
ジャンプやトリック、ダウンヒルを攻めたりするのは怪我のリスクが高く、逼迫している医療システムに負荷になりますし、最悪救急外来や入院で感染を貰うことにもなりかねません、パンデミックが落ち着くまでは他の安全な代替方法を考えましょう。
6.シンガポール自転車連盟ではこれを機会にZwiftやRGTなどオンラインライドで新しい友達を作るのもいいのでは?と推奨しています。


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