国家安全法に揺れる香港 米中衝突の行方
国家安全法の件で、香港が揺れている。
アメリカは中国の動きを非難し、米中衝突は避けられない気運だ。
私は以前より今後10年で共産党中国は崩壊するのではないかという見通しを語ってきた。
それぐらい中国経済は危機に瀕していると認識している。コロナで世界中を敵に回し、今後より一層厳しくなるだろう。
経済が崩壊すれば、市場経済を捨てて、元の共産主義の計画経済に戻るしかない。
しかし、豊かさを知ってしまった国民がそれを許容できるはずがない。
中国という国は、過去2000年で700年は漢民族以外の異民族に支配されていたという歴史がある。(元はモンゴル、清は女真族、宋の時代も金に一部支配されていた)
圧倒的に多数の漢民族が少数の異民族に支配されていたのである。
またアヘン戦争は何故負けたのか?
勿論欧米の兵器が優れていたという面はある。
しかし、戦う前に清はアヘンによって骨抜きにされていた。
それでは中国国内でアヘンが何故蔓延したのか?
欧米だけがやったことなのか?
否、中国人がアヘンを蔓延させるのに一役買ったはずである。
要するに国を売った人たちがいたのである。
異民族に支配されたのも、漢民族が一致団結できれば圧倒的多数なのだから勝てるはずである。
でも纏まらないし、現実的な利益に付く人たちかなりがいる。
大義よりも自分たちの利益を優先するというのが中国の歴史である。
今、米中が衝突すると言われているが、中国は張り子の虎ではないだろうか?
少なくとも多くの中国人の心は今の政権に対してのロイヤリティはない。
中国の為に死のうという人は少ないのが現実だ。
それは、今の中国の体制が、命を懸けても守るべきものでないからだ。
共産主義を今の多くの中国人は守ろうとは思っていない。今の中国人の多くが信奉しているのは拝金主義だ。
毛沢東時代の様に計画経済に戻るなんてもう無理である。
李克強首相は、中国の中で6億人は月収1000元(約1万5千円)で暮らしていると口を滑らせた。
彼らは、計画経済に戻れるし、農村に戻れ(既に農村にいるわけだが)と言っても反発しないかもしれない。
しかし、湾岸部を中心とした、自由経済の恩恵を受けてしまった人たちは農村には戻れない。
そうすると2つの中国に割れるしかない。
米中の衝突があったとしても、中にグローバルな覇権が移るなんてありえない。
中国はドルがなければグローバル決済できない。グローバル経済では元なんて紙屑同然なのだ。
中国人はコーラを飲んで、ジーンズを履き、ハリウッド映画を観ている。
日本もそうだが、世界中がそのようなアメリカスタイルを取り入れている。契約とかビジネスの決まりもそうである。
中国の経済規模が大きくなっかたらといって、今後、チャイニーズドレスを着るようになったり、チャイニーズビジネススタイルを取り入れようとするだろうか?中華料理は世界中で食べられているけどね。
この結論を考えれば、米中衝突の結末は明らかである。
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