帰り道に聴くPodcastが楽しい
平日の夕暮れ時。
18:30になると、出先での作業を切り上げて外に出る。冷めたコーヒーを飲み干し、パソコンを鞄にしまって、替わりにイヤホンを取り出す。イヤホンはすぐには装着せず、ひとまずズボンのポケットへ。
薄暗くなりつつある空の下、自宅をめざして歩きだす。あえて電車には乗らない。家までの約8km、住宅地を突っ切るように、とっとこ歩く。少し早足で歩を進めれば、1時間半程度の距離。軽い運動にはちょうどいい。
──おっと、コンビニに寄ることも忘れずに。
小腹がすいていては、足の動きも鈍くなる。今日はどれにしようかと菓子パンを選び、顔なじみになりつつある眼鏡の店員さんを相手にお会計。ビニール袋はノーサンキュー。そのまま食べながら歩くので。
家までのコースは、静かな住宅地。
家路を急ぐ人たちの流れからは少し外れた、人通りの少ないエリアを行く。
とはいえ、往来が皆無というわけでもなく。買い物帰りのお母さん、学校帰りの学生さんと時折すれ違いつつ、パンを片手にもぐもぐと歩く。……うん、やっぱりメロンパンは正義。カリカリモフモフは世界を救う。
菓子パンを食べ終えたら、先ほどポケットにしまったイヤホンを取り出し、耳に装着。スマホにつないで、Podcastのアプリを起動する。
さーて、今日は何を聴こうかな?
家までの1時間半、いつも同じ道をもくもくと歩くだけではつまらない。そんなとき、Podcastが耳を賑やかにしてくれる。購読しているおなじみのトーク番組を聴く一方で、新しい番組を発掘するのも楽しい。
短いもので10分程度、なかには1時間半を超える長い番組も。そのときの気分で選んで聴けるのが、Podcastの魅力だと思う。最近はCDを借りに行く機会も減り、無料で無限に聴けるトーク番組のお世話になることが増えた。
普段は1時間半も耳が暇になるようなタイミングがないので、長い番組はこの帰り道で聴くのがお約束。家へ帰る道すがら、ちょっとした運動ついでに、音声コンテンツも同時に楽しむ。贅沢なひととき。
今日も今日とて、賑やかな声を背景に、静かな街々を歩く。
今回は、どんなお話が聴けるのかな?