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【フィルムカメラ】BABYLON.4 四つ目の個性派トイカメラ

2003年発売。トイカメラブーム譚で、
必ず出てくる変わり種がBABYLON.4。
他にも四つ目レンズのトイカメラは
あったが、意外な高性能と希少価値で
レアな存在となっている。

35mmフィルムを4分割するフォームで、
1コマずつの個別撮影、4コマ同時撮影、
連写で4コマ撮影の3方法が選択できる。

組み写真のようにストーリー性がある撮影
できたり、1枚の写真に収まった無関係な
4シーンが意味ありげで面白かったり、
多機能で秀逸なコンセプトが魅力のカメラ。


府中市白糸台にある旧陸軍掩体壕への道すがら。
左上→右上→右下→左下の順で写真が写る。


調布飛行場の風景。
プラスチックレンズの割には、よく写ってくれる。


4連写で上空を飛ぶ米軍機を撮る…が遠すぎて見えない。
よーく見ると黒い点が移動している。


トイカメラのチープで情緒的な写りと、
意図せずにしてもストーリー性がある
組み写真のような表現で誰でも簡単に
アートっぽい雰囲気が味わえる。
これを作った人はセンスがよいと思う。

ただし、撮ってみて分かったことは、
4コマ其々を撮っていこうとすると、
24枚撮フィルムで96回も被写体を決め
シャッターを押し続けなくてはならず、
1本撮り終えるのに最後の方は飽きて
結構ヘトヘトになるということ。

アート系のガジェットと見せかけて、
実は体育会系の作業になるのも、
このカメラの隠れた個性と言える。

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