狐塚空

きつねづかと書いてこづか、そらと書いてくう。 自分のはなしを、ぽつぽつこぼしています。

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きつねづかと書いてこづか、そらと書いてくう。 自分のはなしを、ぽつぽつこぼしています。

最近の記事

小指に向かって話してみる

答えをもらえたわけじゃない。それでも、随分と軽くなることはできるみたいだ。 自分は、ノンバイナリーでパンセクシュアルだ。男性でも女性でもないジェンダーで、性別に関係なく人を好きになる。大体そんな感じ。 他にも「もしかして?」はあるけれど、とりあえず一番確からしいものでいくとこの二つだと思うから、ひとまずこれで語っていく。 気付けば、男女恋愛表象になかなかの拒否感をもつようになっていた。少女漫画のようなやつじゃなければ、二次元はまだ平気。だが、特にドラマなんかの三次元につい

    • スランプ① 顔のない人たちのこと

       全ての小説に触れる人に問いたい。あなたの描く/読む人には、顔がありますか?  一次創作の小説がめっきり書けなくなって、しばらく経つ。描きたい情景はあるのに、語らせたい言葉はあるのに、使いたいタイトルはあるのに、ずらせない締切はあるのに、書けない。どうしても、完成させられない。  自分の創作には、主に三つのパターンがある。キャラクターもの、私小説もの、情景もの。  「キャラクターもの」は二次創作だったり、誰かのオリキャラだったり。「この人どんな風に思考しているんだろう、感

      • 望んだ「変人」には、なれましたか?

        ※断続的に過食、チューイング、自傷行為等の表現が含まれます。ご注意ください。  「変人と言われて喜ぶ変人」。この言葉を初めて目にしたとき、「あ、これ自分のことだ」と思った。同時に、「変人と言われて喜ぶのは、変人と言っていいんだ」と嬉しくなったことを覚えている。  「普通」で、居たくなかった。「普通」で居て、忘れられるのが嫌だった。常に「ちょっと変な子」で居ようとしていた。  小学校の頃はそれほど強く意識していなかったが、中学校の頃は周りの仲間の個性が強かったこともあり、

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